ちょっと身体を痛めて,車に乗るのがつらい状態になっています.今日はワンポイントで,モートンイトトンボの産卵を見に行きました.記録はビデオで撮りましたので,そこからの切り出しで紹介しましょう.
現地に着いたのは,13:15ころでした.天気予報通り晴れていました.ただ雲が多く,すぐに太陽が雲の後ろに隠れてしまいます.でもまあ,気にせず,太陽の出ている間に撮影を行いました.休耕湿田はほとんどが乾燥していて,トラクターの轍跡にたまった水たまりの部分に,モートンイトトンボが集まっていました.
▲休耕田のトラクターの轍の跡に集まるモートンイトトンボのメス.
モートンイトトンボの産卵メスは非常に神経質であることを去年確認しました.今日も,産卵しているメスをこちらが先に見つけることはできませんでした.産卵しそうな状態のメスを探すのに40分ほどかかってしまいました.コツは,水面近くに止まっているメスを探すことです.あとは体を急激に動かさずただじっと待つだけ.
▲産卵を待つには,水面近くに止まっているメスを見つけて,最大20分ほど待つことだ.
身体を硬直させたようにして待つのはとてもつらいのですが,幸い,5回くらいのトライで,産卵を始めた,いや多分再開したメスに出会うことができました.
▲あちこち移動しながら産卵を続けるメス.
一度産卵を開始すれば,急激な動きにさえ注意すれば,産卵を続けてくれます.今日の産卵場所に生えている植物は,多少硬いのか,メスは次々に移動して,腹部先端で植物表面をまさぐる行動を繰り返していました.メスも大変ですね.
▲小さな範囲を行ったり来たりしながら,適切な産卵基質があると,そこに産卵を続ける.
そんなこんなで,1時間30分ほどの観察で切り上げることにしました.
先日の5月28日の交尾の観察と合わせて,今日撮影したビデオを公開しました.