トンボ観察記
No.542. 続 オオキトンボの観察.2016.10.15.

今日は,特にオオキトンボが目当てというわけでもなかったのですが,結局オオキトンボしか面白みのあるトンボがいないということで,足が向いてしまいました.本当はミルンヤンマを見ようというのが狙いでしたが,ミルンヤンマは姿かたち全くなし! でした.

1015-008▲池のほとりに止まっているオオキトンボのオス.

よく晴れていて結構気温が高く,アカトンボ類の観察には条件は最高です.現地には10時過ぎに入りました.池にはタイリクアカネ,オオキトンボの数が多く,ほかにはナニワトンボ,リスアカネ,ナツアカネが少数見られました.

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1015-101▲リスアカネのオス(上)とメス(下).

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1015-103▲ナニワトンボのオス(上)とメス(下).ナニワトンボのメスはあまり顔を見せない.

1015-104▲タイリクアカネのオス.今日のタイリクアカネは近づきがたかった.

1015-105▲ナツアカネのメス.

オオキトンボは,10時半ごろから産卵に入ってきました.タイリクアカネも産卵していました.一昨年だったかの観察でも,かなり内陸部の方で,オオキトンボとタイリクアカネが同じ池で産卵していました.この2種,環境の好みが近いのでしょうか.

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1015-004▲産卵するオオキトンボ.どちらかといえば連結打水産卵.

産卵を終えたメスは,オスと離れて,一気に上空へ舞い上がります.オスたちがそれを追いかけて上空へ上がっていくこともたびたびです.メスはオスから逃れると,樹木の陰に止まって産卵の疲れを癒すようです.

1015-005▲産卵を終えて上空へと舞い上がっていくメス.

1015-006▲上空へ逃げるメスを追いかけるオスたち.

1015-007▲オスを振り切ったメスは樹木の陰に止まり休息.

簡単な観察でしたが,やはり,オオキトンボの数が他のアカトンボを圧倒しているという兵庫県南部の平地の池の違和感が残りました.