今日は先週に引き続き,カトリヤンマの探索に出かけました.先週25日の報告がないのは,全く写真やビデオにならなかったからです.先週は24,25日ともにカトリヤンマの姿を見ることができました.24日には産卵する複数のメスを,25日には,産卵こそ見られませんでしたが,夕方6頭ほどの個体が接触飛翔をするのを見ました.今日は気温が低かったので,午後2時前から観察をすることにしました.
でも結果は,全く姿を見ずじまいでした.外気温は,16:00時点の日陰で,17度.日は射したり陰ったりでしたが,気温が低すぎたのかもしれません.カトリヤンマは先週いたのを見ているので,今日の天気の加減だろうと納得できるのですが,それ以外のトンボの少なさには驚きを通り越して,落胆さえ感じました.今日2時間ほど現地で観察していて,見たのは,コノシメトンボ1頭,シオカラトンボ1頭,そして下の写真に撮ったナツアカネのメス1頭だけです.
写真を見てお分かりのように,特に環境が悪い谷筋ではありません.また最上部にはため池もあります.10月下旬の晴れの日,ほとんどアカトンボがいないというのは...もう訳が分かりません.今年は特に偏った種の観察を続けていて,トンボの多いところを狙ってばかりというわけではありませんが,それにしても,普通の田園でアカトンボがほとんどいないという事態には,あちこちで遭遇しています.この13日,マダラナニワトンボを見に行った時も,いたのはヒメアカネが少数,ナニワトンボ,リスアカネが1頭ずつ,キトンボが数頭,そんな程度です.また14日,25日にはオオキトンボも見に行きましたが,いたのはオオキトンボだけ,いやタイリクアカネが1頭いましたね,それだけです.
今までなら何の苦労もなく,「ついでに」見ることができるような普通のアカトンボ(ナツアカネ,マユタテアカネ,リスアカネ,コノシメトンボ,ノシメトンボなど)がほとんど見られません.今年は9月の気温の下がり方が例年より早かったからか?と考えたりもしましたが,わかりません.兵庫の北部に比べて,この南部,東播磨あたりのアカトンボの少なさには,なにか嫌な感じを覚えさせられます.単に私が「偏ったトンボ」ばかり見に行っているせいならいいのですが...こんなにトンボが少ないと,観察に出るのも面白くないというのが本当のところです.また来週は,兵庫の北にでも出かけないといけませんね.あのアキアカネが群れ飛ぶ...