新 トンボ歳時記
No.471. ギンヤンマの産卵.2014.8.12.

前回出かけてから週末は雨や台風.今日はお盆休みで,朝のうち雨が降っていましたが,晴れることを信じて出かけました.結果的には午後から晴れてきて,正解でした.この時期は本当に普通のトンボが一番目立つ時期で,今日は何に出会ってもトンボだったらいいという感じで出かけました.結果は,ギンヤンマの単独産卵を至近距離で観察することができました.ギンヤンマは結構敏感なので,カメラの最短撮影距離いっぱいまで近づけることはあまりないのですが,今日の個体は神経質でなかったようでよかったです.

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午前中の曇りの時に2頭が産卵にやってきていました.この時はオスが飛んでいないので,メスは悠々と産卵していましたし,2頭のメス同士で追尾行動が見られたりしました.メス同士でも産卵場所をめぐる闘争があるのですかねぇ? イトトンボたちもいましたし,ヤブヤンマのオスや,ウスバキトンボの交尾産卵なども見られました.

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ギンヤンマの単独産卵を十分堪能できましたので,こうなれば連結産卵も記録しておきたくなります.場所を移動して,見事ゲットできました.こちらはもっぱらビデオで撮ったので,写真はビデオから落としたものです.

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ということで,今日はごく普通のギンヤンマと戯れた一日でした.でも,近くで見るとギンヤンマというトンボはなかなか美しいです.普通種じゃなかったら,追いかけまわすところですね.そうそう,今日クロスジギンヤンマらしい,腹部の水色斑のあるギンヤンマが飛びました.この時期にクロスジギンヤンマは普通いないので,スジボソギンヤンマであった可能性がありますね.網があれば採れていた感じの飛び方でした.ウムム.




 ギンヤンマは通常連結植物内産卵を行います.でも,メスは,きっと単独で産卵したいのだろうと思います.ギンヤンマのオスは非常に目ざとく,産卵しているメスを見逃すことがあまりありません.それは,メスが結構動き回りながら産卵することが,原因の一つかもしれません.この日の午前中は曇りで気温も25℃前後.オスは池面をパトロールすることなく,メスだけが単独で産卵をしていました.2頭のメスは,思い思いの産卵基質に止まっては,産卵を繰り返していました.その時間は,10時過ぎから12時を回るまで,2時間近くもあったように思います.午後になって日が射して気温が上がってくるとオスが現れ,途端に連結産卵が始まりました.ビデオは,今の説明の場所とは違うところで撮った連結産卵から始まり,後半,午前中の,単独産卵に映像に移ります.翅音が聞こえるほどの至近距離に寄れるのは結構難しいものです.
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