新 トンボ歳時記
No.442. 兵庫県北部へ公園調査.2013.10.13.

今日は兵庫県北部へ,また公園の幼虫調査に出かけてきました.こちらの方はまあまあの成果がありましたが,成虫の方は,曇ったり晴れたり曇ったりで,あまりよい天気ではなく,たいした成果がありませんでした.そんな中,キトンボの産卵だけがちょっと集中力を要する一場面でした.

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キトンボは,池のまわりにある杭に,例によって三点リズムで産卵をしていました.打水−ホバリング−打泥(いや今日は打木!),というリズムです.

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キトンボは結構長い時間気に入った杭のまわりで産卵をしていました.時々違う杭の方を向いたりしますが,やはり,高さが低く,丸っこく朽ちかけている木がいいのでしょうね.キトンボの産卵中日が陰っていて,日中なのにストロボ撮影を強いられました.

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さて,キトンボを見た後,時間があったので,ちょっぴり飛来種でも来ていないか豊岡市まで見に行ってきましたが,アキアカネとナツアカネとウスバキトンボばかりでした.

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帰りに,香美町の,標高の高いところにある池をのぞいてみましたが,,アキアカネがたくさんいるだけでした.アキアカネは,日が射すと,水面上や岸上でホバリングを交えて飛び始めます.ところが,おもしろいことに,突然日が雲の陰に入って暗くなると,ポタリと水面に落ちたのです.2頭落ちるのを見ましたので,これはたまたまの偶然ではないような気がします.高原では,もうかなり秋が深くなっているのか,気温の突然の低下はトンボにとって命に関わることのようですね.