新 トンボ歳時記
No.424. この春最後の源流域調査 2013.6.29.

毎回のように言っていますが,今年は観察回数が少ないので,対象を絞って調査を行っていて,特にサナエトンボ観察を中心にして出かけています.源流域のサナエトンボはもうほとんどシーズンは終わっていますが,低い可能性にかけて,ヒメクロサナエの産卵観察に絞って兵庫県の北部へ出かけてきました.まあ,結果は想定通り,ヒメクロサナエの姿を見ることはできませんでした.いたのは,アサヒナカワトンボだけでした.

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午後からは,キイロサナエのメスを探しに行きました.産卵が見られたらいいのですが,一番いい時間帯はヒメクロサナエに取られてしまいましたので,止まっているメスでも見られたらという気持ちで出かけました.ヤマサナエとキイロサナエ両方が見られました.ただメスが見られたのはヤマサナエだけでした.

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キイロサナエは,オスは複数いたものの,メスは姿を見ることができませんでした.

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困難な種に対象を絞って一番いい時間帯を当てると,一日で取材できるトンボの少なさに嘆くことになりますが,今年はこのやり方でいこうと思っています.