新 トンボ歳時記
No.380. タカネトンボの観察.2012.7.29.

今日はタカネトンボの観察,というより,飛ぶ写真を撮りに出かけてきました.タカネトンボは,ホバリングをしてくれるのですが,その継続時間は1秒程度.カメラを構えピントを...といったときには,もうフレームアウトしてしまい,なかなかうまく写真が撮れないトンボです.写真の撮りにくさでは飛んでいるヨツボシトンボといい勝負ですが,こちらは薄暗い林内で,暗いことがよりいっそうフォーカスを合わせにくい原因になっています.

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今までこの池には2年続けてきているのですが,どうもタカネトンボだけはボツ写真ばかり.今日は何とかピントのあった写真を撮ろうと,観察はそっちのけで,撮影に集中することにしました.

まず,オスについては,4枚ほどピントが来てくれました.これでも大成功です.メスは今日はよく産卵にやってきました.全部で7回くらいやって来ましたが,オスに持って行かれたのが2回,近づく気配で逃げられたのが2回で,カメラを向けられたのは3回でした.

1回目は1枚だけ,2回目は2枚ほどが,何とか見られる状態で,なかなかピントを合わせて撮ることができません.とにかく暗いところで,レンズもF5.6ですから,ファインダーからはトンボの姿が確認しづらく,ピントはほとんど合っているのかどうかが分からない状態です.そこで,タカネトンボが岸辺と水面を直線的に往き来して産卵する性質を利用して,3回目は放卵しそうな岸辺にオートフォーカスでピントを合わせ,動きの真横から撮影するという方法で撮ってみました.するとほんの少しだけ状況が改善されました.

約4時間粘りましたが,成果はまあこんなものかという程度でした.最後にずっと一緒に近くで過ごしたトノサマガエルをゲストとして紹介して,今日の観察記録を閉じます.