今日は朝が少し肌寒かったのですが,予報では19℃くらいまで気温が上がるとのこと.去年5月の連休にアオハダトンボが既に羽化していた川に行ってみました.
▲今日の観察地.まだ川は枯れ草色である.
さて,川に入ってみました.成虫はいるかどうかは分からないので,幼虫もターゲットにしながら,調査を開始しました.この川は生物相が豊かで,「生きている川」という感じがします,網を入れると,たくさんのトンボの幼虫を初め,カワゲラ,ヌマエビ,オイカワ,カワムツなどが網のなかでひしめき合っています.
▲見つかった幼虫たち.
アオハダトンボ,オナガサナエ,ヤマサナエ,コシボソヤンマ.
アオハダトンボは翅芽が膨らみ,もう羽化しそうである.やはり早い!
幼虫すくいに夢中になっていると,トンボが処女飛行に飛び立ちました.タベサナエが羽化していました.ちょっとやってくる時間が遅かったようで,もう翅を広げてしまっている個体ばかりでした.
▲羽化しているタベサナエたち.
羽化個体は5頭見かけました.ていねいに水際を探すと,羽化殻もぽつぽつ着いていました.
▲タベサナエの羽化殻.
一生懸命探しましたが,ニホンカワトンボの幼虫が全く網にかかりませんでした.もう羽化してしまったのかもしれないと考えて,最後に,周辺の雑木林の林床などを探してみましたが,すがたを見ることはありませんでした.トンボはいませんでしたが,春まっ盛りという感じで,菜の花にスミレ,そしてまだサクラも元気という感じでした.
▲春は,黄色,紫,桃色と,色とりどりの花が咲いている.
トンボシーズンも本格的に幕を開けたようですね.
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