今年最後の飛来種探し,日本海側へ出かけてきました.天気はこれ以上望めないというほどよい天気.兵庫県北部へ行く前に,京都府の日本海側へ立ち寄ってみました.現地到着は8:45でした.
▲上:最初の調査地.アキアカネとオオアオイトトンボがいただけ.
3段目:カマキリに補食されたアキアカネ.
しかしトンボの数は少なく,アキアカネとオオアオイトトンボが見られただけでした.20日ほど前に来たのですが,トンボの数は一気に減ったという感じでした.
10時ころまでいましたが,成果が望めそうにないので,県内へ移動することにしました.
▲二番目の調査地.ナツアカネが交尾し,産卵を始めた.
ナツアカネ,アキアカネとアジアイトトンボがいただけで,本当にトンボの数が減っています.寒さのせいでしょうか.ナツアカネは一つのペアが交尾・産卵を行っていました.12:00前後です.11月にナツアカネの産卵を見た記憶はありませんので,結構遅い感じですね.
▲ナツアカネの産卵.
秋の日射しは黄色っぽく草も枯れ葉色になって,黄緑色の稲の穂の上で産卵する真っ赤なナツアカネのコントラストとはまたちがって,別種のように感じてしまいます.私は,この超普通種のナツアカネが結構好きなトンボの一つです.
▲三番目の調査地.二番目の調査地の近く.
2段目:コノシメトンボ,3段目:キトンボとリスアカネ.4段目:アキアカネ.
ナツアカネのいた湿地の奥の方には小さな水たまりがあって,そこにはまだ,コノシメトンボ,キトンボ,リスアカネなどが集まっていました.コノシメトンボもまだ水面をホバリングしてパトロール飛翔を行っていました.と,いろいろなトンボに出会いましたが,飛来種は見つかりませんでした.
▲四番目の調査地.
2段目:アキアカネ,3段目:マユタテアカネ,4段目:ヒメアカネ.
最後にもう一つ休耕田の多い地区に入りました.でもここもアキアカネ,マユタテアカネ,ヒメアカネといったアカネ属と,オオアオイトトンボがいました.ここにも飛来種は見られず,今日は結局ヌル状態でした.
兵庫県北部はトンボの数が一気に減ったようで,20日前とは様相が大きくちがっていました.冬はもうすぐ目前という感じでした.