トンボ歳時記
No.174. 兵庫県西部の川巡り. 2010.7.18.

梅雨もあがり,やっと川に入れるようなので,1ヶ月以上遠ざかっていた川のトンボを見に行きました.特に目的もなく,梅雨時期の川のトンボからどれくらい夏のトンボへと移り変わっているかの確認に行きました.

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▲第一の観察地.水はまだ勢いがあって,大雨の影響は残っていた.

最初の川ではオナガサナエを1頭見ましたが,あわてて水に入ったため逃げてしまいそれきりになりました.あとはコオニヤンマ,コヤマトンボがいただけで,少しさみしい川の状況でした.コオニヤンマを見ているときにキリギリスが出てきたので,1枚記念撮影しておきました.

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▲上:コオニヤンマの未熟なメス.下:キリギリスのオス.

次の川では,ヒメサナエ,オジロサナエ,コオニヤンマ,ミヤマカワトンボなどがいました.ヒメサナエとオジロサナエは繁殖活動を始めていました.もう今は十分その時期になっています.

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▲ヒメサナエのオス(上3枚)とメス(下3枚).

ヒメサナエは産卵活動を見ることができませんでしたが,オジロサナエは2頭のメスが産卵に来ていました.

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▲オジロサナエのオス(上2枚)とメス(下2枚).

最後の川ではハグロトンボがたくさん飛んでいましたが,まだ未熟なものが結構いました.あとはシオカラトンボとコオニヤンマでした.オナガサナエの羽化殻が一つありましたが,成虫は見かけませんでした.

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▲上:シオカラトンボの交尾.中左:ハグロトンボ
 中右:オナガサナエの羽化殻,下:コオニヤンマのオス.

川はまだ夏になりきっていないようで,ハグロトンボやコオニヤンマは未熟な感じでしたし,オナガサナエもまだ数が少ないようでした.