今年は去年見なかったトンボたちを優先しながら,トンボ観察に出かけています.去年は湿地性のトンボをほとんどパスしていたので,今年はそれらを見に行く機会が多くなっています.モートンイトトンボ,サラサヤンマ,ムカシヤンマなどがそのよい例です.
▲ハッチョウトンボを観察した湿地.
さて,今日はついているようで,ハッチョウトンボを見に行ったときうまく晴れ間がでて,しかも着くと同時に交尾態が飛んできたりして,満足のいく観察でした.
▲湿地に止まるハッチョウトンボのオスたち.
ハッチョウトンボの交尾は非常に短時間です.1分は続かないでしょう.ですから,交尾した個体が止まったら,シャッターを切り続けることが肝心です.ゆっくりアングルなどを考えていると,あっという間に離れてしまいます.
▲ハッチョウトンボの交尾.
上・中右:交尾,中左:交尾を解いた瞬間.
下:オスは交尾したメスを警護するかのようにすぐ上を飛んでいる.
交尾が終わるとメスは離れ,すぐ近くに止まります.オスは近くを飛び回り,他のオスが来ないよう警戒しているようです.メスはさっと飛んで,数回打水して産卵し,またすぐに止まります.これを写真に撮るのは至難の業です.結局全部ピンぼけでした.
▲成熟したオスとメス.
オスはたくさん湿地に出ていましたが,メスは少し離れたところにいるのか,産卵に来ている個体以外,姿を見つけることができませんでした.産卵が終わって逃げていくメスを見ていると,かなり隣接樹木の上の方に飛んでいくようです.
▲未熟個体(上段・下段)と半成熟個体(中段).
未熟個体は湿地のすぐそばで過ごしていました.まだ羽化して間がないようでした.
久しぶりにハッチョウトンボを見た気がします.まだまだ元気でよかった....
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