トンボ歳時記
No.145. 北部はまだ春のかかり... 2010.5.3.

今日は兵庫県の北部へ状況を見に行ってきました.結果はまだまだ春はほんのかかりの状態という感じでした.

最初は朝来市へヒメクロサナエが羽化していないかを見に行きました.いたのは,シオヤトンボだけでした.去年たくさんいたカワトンボは姿も見せていません.

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▲シオヤトンボ(朝来市).

ヤマザクラも新鮮な感じで花を開いており,お花見状態です.そこで,今日は幼虫と割り切り,網を入れてみました.

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▲そこにいた幼虫たち(朝来市).
 上:ヒメクロサナエ,下左:ヤマサナエ,下右:オジロサナエ.

ヒメクロサナエは,翅芽の状況から見ると,羽化までまだ少しかかりそうです.四国ではもう4月の中旬には羽化しているようですが....

さて,幼虫ということなら,ナゴヤサナエの状況をということで見に行きましたら,なんと工事中.川は一部しかさわっていませんでしたが,立ち入り禁止にされていて,入ることができませんでした.川をさわらなければいいのですが...

成果が期待できそうになく,車は多いし,最後にヒラサナエを見に行きました.1頭だけメスがひらひらと飛んでいました.ここは幼虫をさんざんすくいましたが全く成果なし.一体どうしたことでしょうね.

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▲ヒラサナエのメス(香美町).

ということで,まだ北部はトンボの春が来ていないという感じでした.