トンボ歳時記
No.129. 晩秋のトンボの生き残り調査(5). 2009.12.13.

先週末は私用があったため,今日,生き残り調査の5回目を行いました.ポイントは何度も行っている小野市の某所.今日も余り天気は芳しくなく,気温が上がる正午頃をねらって行きましたが,雲が多く,日はほとんど射していませんでした.

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▲1頭だけ見つけたキトンボ

いたのはキトンボが1頭だけ.他のトンボは姿を見ませんでした.しかしまだ生き残っていたし,日が射していない気温が10℃少々の時に飛び立って,いつものすばしこさはないものの,元気でした.右の後翅が鋭角にちぎれていますが,これは昨年にもキトンボで見たちぎれ方です.これは鳥のくちばしによる破れのように見ることもできます.気温の低下による自然死よりは,気温の低下によって動きが鈍くなったところを鳥に襲われて数を減らしていくと見ることはできないでしょうか.トンボの自然死亡個体もほとんど見あたりませんし....

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▲翅のちぎれ方の比較.左:昨年12月20日,右:今日の写真.いずれも同じ場所.

いずれにしても,没姿調査,次回は来週末です.