ヒメアカネ観察の現地で,ヒメアカネの登場を待つ間に,産卵するオオアオイトトンボを見つけました.意外と敏感ですぐにいなくなってしまいましたが,オオアオイトトンボは10:00前からも産卵するのだと知りました.
▲オオアオイトトンボの産卵.見つけたときに交尾を解消した.
その他には,ウスバキトンボやマユタテアカネがいました.またキトンボが突然飛び込んできましたが,マユタテアカネのオスに体当たりされ,落下して,驚いて飛び去りました.神戸市内でキトンボを見るのはずいぶん久しぶりです.高い木の上を見上げると,どうやらアキアカネらしいアカトンボが止まっています.アキアカネもここには結構やってくるように思います.やはり,水田が乾燥化して湿地状の場所がなくなったから減ったのでしょうか.
▲上:アキアカネらしいアカトンボが,松の木の枝先に止まっている.
下左:一瞬入り込んだキトンボ.ぶれていますが大切な記録なので掲載.
下右:マユタテアカネ.
さて,ヒメアカネの観察を終えた後,コバネアオイトトンボを探しに出かけました.昔はたくさんいた兵庫県の一つの産地へ行きました.でもいたのはすべてアオイトトンボでした.ここにはいくつか池があるのですが,どの池もヒメガマがぼうぼうに茂り,もうコバネアオイトトンボがいそうな池は,ざっと見た感じでは写真の池だけでした.
▲上:コバネアオイトトンボがかつてはいた池.今日はアオイトトンボだけ.
下左:ネキトンボ,下右:アオイトトンボ.
まだ時間が少しあったので,午後に産卵にやってくるカトリヤンマに出会えたら,と淡い希望を持って,加東市の方へ移動しました.まだ時期が少し早いか...,カトリヤンマはいませんでした.アカトンボの数が非常に多く,ちょっと嬉しい感じでした.昔は竹の先などの止まり場所を奪い合うようにたくさんのアカトンボがいた風景がありました.それをちょっと思い起こさせる感じでした.ただ,竹の棒ならぬ電気柵の棒というのがいかにも現代風です.
▲上:現地の風景.
中:ナツアカネオス・メス,ノシメトンボ,リスアカネ
下:ネキトンボ
今日はよい天気で,一日のんびりとアカトンボの観察ができました.