今日は,秋風?吹く快晴の日.昨日,兵庫県北部の高原でオオルリボシヤンマをたくさん見たことに気をよくして,六甲山西部の池々へ,オオルリボシヤンマを探しに出かけました.
▲有料の植物園内の池.
最初に訪れたのは有料の植物園内にある池.ここは植物園なので,池は自然らしく植栽され,トンボにとっては悪くない環境です.快晴で風がさわやかな午前,いろいろなトンボがいるかと思いきや,少数のネキトンボ,シオカラトンボ,オオシオカラトンボ,クロイトトンボ,マユタテアカネが見られただけでした.そう,嬉しいことには,エゾトンボ属の種とすれ違いました.しかしヤンマの類は,ギンヤンマも飛んでいません.
▲今日見られたトンボたちの一部.ネキトンボはあちこちにいた.
トンボの数が少ないと感じつつも,次の池へ行きました.次は再度山にある公園の池です.
▲再度山にある公園の池.
マユタテアカネが,昔のように,池の周辺にある植木の陰に止まっていました.驚いたのは,こんな山地にまでタイワンウチワヤンマが入り込んでいたことです.六甲山地にタイワンウチワヤンマです!
▲再度山の池にいたトンボたち.
再度山には小さな池もあり,そこも訪れてみました.ここで初めてギンヤンマを見ました.マユタテアカネがすでに活動を開始して池の上を飛んでいます.クロイトトンボもいました.ネキトンボのメスが突然舞い降りてきました.またリスアカネも止まっていました.
▲もう一つの小さな池と,そこにいたトンボたち.
最後に,近くの砂防ダムの池を訪れましたが,いたのは,ネキトンボ,モノサシトンボ,リスアカネ,そしてここにもタイワンウチワヤンマ!,電線にとまっていました.
結局オオルリボシヤンマの姿を見ることはできませんでした.また季節が早いのかと思いながら,数が減っているのでは,と少し心配もしています.それに対し,ネキトンボはどこの池にも必ず姿を見せていました.高い木のてっぺんが好きなので,上を見上げれば結構な数見つかります.これは前回の六甲山の調査(8月3日)でも似たような状況でした.ものすごい数がいたアキアカネが六甲山からほとんど姿を消えてしまってから久しいですが,本当に夏の六甲山にはトンボの姿が少なくなっています.