トンボ歳時記
No.098. エゾトンボ類を探して. 2009.8.18.

私的な夏休みは今日でおしまい.今日も昨日のリベンジを果たすべく,エゾトンボ類を探しにいってきました.まず宝塚の,サラサヤンマが飛んでいたところです.ここは,農道というか山道というか,その横から水が湧き出し,それが流れになっています.

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▲山道の際に止まるオニヤンマ

まず最初に出迎えてくれたのはオニヤンマでした.今年はオニヤンマもあまり見かけない気がします.少しゆっくりとオニヤンマを眺めて写真などを撮りました.普通ならこういった道の上を往復飛行していることが多いのですが,今日のオニヤンマは,すぐに止まってしまいます.暑いのでしょうかねぇ.

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▲オニヤンマのオス.飛んでもすぐ止まってしまう.

さらに道を進んでいくと,樹木が覆い被さったやや薄暗いところで,小さなトンボが飛び上がるのを見ました.見上げるとササの葉の上に止まっています.どうやらオジロサナエのようです.

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▲飛び上がって止まったオジロサナエ.

ここは川でもないただの山道です.足元を見ると,湧き出した水が山道にも流れ出ていて,浅い水の流れをつくっています.こんな所に来るのか? と思いながらしばらく待ちました.程なく舞い降りてきてすぐ目の前に止まりました.オジロサナエのオスです.

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▲道に流れ出したわき水に止まるオジロサナエのオス.

確かに,浅い流れ,樹木が上空をおおい,木漏れ日が射す...,と言葉で書けば典型的なオジロサナエの来る微小環境ではあります.なんとなく不思議な気分になりながら,目的のエゾトンボ類を探しました.

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▲今日見かけたトンボたち.上:シオカラトンボのメス
 中左:マユタテアカネのオス,中右:モノサシトンボのオス
 下左:オオシオカラトンボのメス,下右:オオルリボシヤンマのオス.

いろいろなトンボたちに出会いましたが,結局エゾトンボ類にはお目にかかれませんでした.しかし,道の脇にある池ではオオルリボシヤンマが飛び始めており,マユタテアカネも活動を開始しているようで,季節が秋に向かって少しずつ進み始めていることを感じました.

帰りに淡河町にある青少年公園に寄ってみましたが,オオシオカラトンボとシオカラトンボとウスバキトンボだけ.まあ,本当にトンボがいない感じです.季節的に端境期に入っているのかもしれません.