トンボ歳時記
No.065. 三田市の川の調査. 2009.5.30.

ヤマサナエという,ある意味どこにでもいそうなトンボをねらって,三田市の川にやってきました.着いた早々,道路に止まっていたヤマサナエが飛び立ち葉に止まりました.さい先がいいスタートです.しかし空は少し雲が多く,日が射したり陰ったりの状態になってしまいました.

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▲調査地点の景観.三田市.

川にはいると,まずアオサナエがお出迎えです.まだ若い感じです.もう少しすれば,たくさんの個体が見られるような気がします.

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▲最初に出迎えてくれたアオサナエ(左)と葉上に止まったヤマサナエ(右).

アオサナエから気がそれると,川面にたくさんのアオハダトンボが飛び交っているのに気づきました.アオハダトンボをこれほど見るのは久しぶりです.しばらく,流れの石に腰掛けて観察をしました.

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▲アオハダトンボのオス.時々翅を開く動作をする.

オス同志が向かい合ってにらみ合ったり,メスに盛んにプロポーズしたり,久しぶりの光景です.丹波市の川が汚れていてがっかりした後ですから,とても楽しく過ごせました.産卵をしているメスは1頭だけで,まだ産卵のピークは迎えていないような感じでした.来週くらいかもしれません.

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▲アオハダトンボのメス.翅が半分透き通っていて美しい.

アオハダトンボにばかり見とれていて時間が過ぎたので,少し周辺の草むらを探してみました.すると,羽化直後のグンバイトンボが,草の中に入り込んでいました.ちょうど羽化期のようです.

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▲グンバイトンボのテネラルなオス.左下は羽化殻.

だんだんと天気が回復基調になってきましたので,次は,宝塚市にある小さな湿地へ出かけることにしました.