トンボ歳時記
No.050. 河川中流域のトンボ調査. 2009.5.4.

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▲かつてベッコウトンボが多産していた池.兵庫県小野市.

今日は朝から曇.時々薄日が指すので,トンボ調査続行.小野市の池にまずはベッコウトンボの調査.昔の多産池に行ってきましたが,トンボの姿そのものが少なく,イトトンボ類が飛ぶだけ.天気の加減もあるのでしょうが,もうベッコウトンボどころじゃない感じです....


そこでこちらの調査は切り上げて,まずはムカシトンボの産卵場所を探しに行きましたが全くの空振り.気を取り直して,河川中流へ幼虫すくいに出かけました.姫路市の川です.

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▲調査地点.砂礫底で,ツルヨシが生えて,淵と瀬が見られる環境.

今日はオナガサナエがねらいだったので,写真の瀬のところで網を入れました.すると,かんたんにオナガサナエが入りました.

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▲オナガサナエ終齢幼虫.兵庫県姫路市.

オナガサナエは,小さいのから終齢幼虫まで,たいがい一網毎に1頭ずつといった感じで採集できました.そうこうしていると,1頭だけヒメサナエが転がり込みました.その後もかなりすくいましたが,ヒメサナエはこれ1頭だけでした.

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▲左:ヒメサナエ終齢幼虫.右:オジロサナエ終齢幼虫.兵庫県姫路市.

瀬ですくっても新しい展開がなかったので,ツルヨシの根際を探ってみました.ヤマサナエの小さいのや,コヤマトンボ,ハグロトンボなどが入りました.さらにオジロサナエが4頭ほどと,グンバイトンボも入りました.

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▲グンバイトンボ幼虫.兵庫県姫路市.

短時間でしたが,トンボの密度の濃い川でした.でも,カワトンボ Mnais の成虫が全くいなかったのがちょっと気になりました.