三田市の帰りに三木市の池に寄ってみました.12時を過ぎた頃でしたが,日差しが暑くなってきて,気温がぐんぐん上がりました.池やその周辺の草地にはたくさんのトンボが見られました.
▲クロスジギンヤンマの産卵
クロスジギンヤンマが2頭産卵に訪れていました.クロスジギンヤンマの産卵は結構目にするのですが,真剣に写真を撮ろうとしたことがなく,今日は腰を据えて近づくのを待ちました.あちこち飛び回って産卵し,こちらが近づこうとしたら逃げられを繰り返していましたが,最後は一ヶ所で約20分ほど粘って,やっとベストショットの位置に止まってくれました.
▲トラフトンボの産卵前の卵塊(左)とアジアイトトンボのメス(右)
クロスジギンヤンマの撮影に夢中になっていると,池の上を飛んでいた2頭のトラフトンボのうち1頭が,入ってきたメスをつかまえ,交尾態で飛び回り始めました.交尾の後は,メスが腹部先端に卵塊を作って,その後打水して産卵します.近くで卵塊を作ってくれることを願いつつ,交尾が終わるのを待っていました.残念ながら,2mほど先に止まり,写真の大きさがやっとでした.
▲クロイトトンボ.オス(左)とメス(右)
池周囲の草地には未熟な成虫がいました.クロイトトンボ,アジアイトトンボがたくさんいました.またショウジョウトンボやシオカラトンボも飛んでいました.
▲シオカラトンボ(左),ショウジョウトンボ(右)
その他,池には,オツネントンボ3頭,ホソミイトトンボ1頭,アジアイトトンボの交尾が数ペア,ヨツボシトンボ1頭がいました.
▲観察地の池(兵庫県三木市:この池は現在埋め立てられた)
この池でも幼虫をすくいましたが,ショウジョウトンボが一網で5〜10頭も入りました.最近ショウジョウトンボもあまり幼虫が採れないのですが,この池は良好でした.それ例外には,チョウトンボ,ギンヤンマ,クロイトトンボ,キイトトンボ,アオモンイトトンボ属幼虫などを確認しました.