トンボ歳時記
No.043. 20年ぶりの神戸のトンボ調査(6) ニホンカワトンボは羽化最盛期 2009.4.19.

ファイル 43-1.jpg
▲ニホンカワトンボメスの羽化.神戸市北区.

今日は,午前中,カワトンボを観察に行ってきました.神戸市内ほぼ唯一(もう1ヶ所あることはあるが...)のニホンカワトンボの生息地です.ちょうど羽化の最盛期で,川を歩くと,次々と羽化個体が飛び立ちました.こちらの発見より先に感づいて飛び立つので,写真に撮れたのは1個体だけ.写真には羽化殻が写っていませんが,羽化殻はもっと水面近くにあって,茎をはい上がって羽化を続けています.

ファイル 43-2.jpg
▲もうすでに何日か前に羽化したと思われる個体(左)と羽化殻(右).神戸市北区.

もうすでに何日か前に羽化したと思われる個体も数頭いて,羽化は今日より少し前に始まっていたようです.あとこの川でアジアイトトンボの成熟した個体を見かけました.


ニホンカワトンボの観察の前に,アサヒナカワトンボの方も見に行ってきました.こちらは,未熟な個体が1頭見られましたが,羽化している個体は見られませんでした.

ファイル 43-3.jpg
▲アサヒナカワトンボ生息地の環境.神戸市須磨区.

幼虫がまだたくさん水の中にいて,翅芽もそれほど膨らんでいなくて,羽化の最盛期はあと数日〜1週間後くらいになりそうな感じです.

ファイル 43-4.jpg
▲アサヒナカワトンボ幼虫(左)と未熟個体(右).神戸市須磨区.

その他,途中で寄った池で,マルタンヤンマの幼虫を確認しています.