神戸のトンボたち
K044. オジロサナエ Stylogomphus suzukii
処女飛行で止まったメス.1991.6.28.,神戸市北区.
処女飛行で止まったメス.1991.6.28.,神戸市北区./神戸市RDB:
 北区の河川や,六甲山地から流れ出る小河川で記録がありました.オジロサナエの成虫はなかなか姿を見せません.幼虫は,ダビドサナエほどではありませんが,結構よく見つかります.多くは幼虫による記録です.しかし,市内では,最近そのすがたを見ることがほとんどなくなりました.
 かつて本種は北区に多産地がありました.そこでの観察によると,羽化は6月の中旬から7月の上旬まで続くようです.羽化した個体は山の方に向かって飛びたち,いったんは付近の葉などに止まります(写真).しかしそれ以後の成虫の活動についての知見は市内ではほとんどありません.7月中旬ころから水辺で姿を見ることができるようになります.記録からは,8月中に姿が見にくくなるように思われます.