H071. マダラナニワトンボ Sympetrum maculatum
加東市社町のマダラナニワトンボの生態記録である.この池のマダラナニワトンボは,2000年代の早い時期に絶滅した.ビデオにも映っているが,池岸のコンクリート護岸が改修され,その後水をほとんど落とさなくなって産卵環境が消失した.朝10時半くらいにマダラナニワトンボは池にやってくる.オスやメスは,初め高い位置に止まって池を見渡している.やがてオスが上空から池を見下ろすように飛んだり,低い位置をホバリングしたりしてパトロールを始める.そのうちどこからともなくタンデムのペアがやってきて,連結打空産卵をする.途中から単独産卵に移行することも多い.在りし日の観察会の記録で,観察者の会話が聞こえる.