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H072.ナニワトンボ Sympetrum gracile
ナニワトンボは青いアカトンボと言われる.早いものでは7月には,池畔に青白い粉を吹いた状態で出現する.秋になると他のアカトンボより早く,兵庫県では9月中旬が繁殖活動のピークである.秋に水を落としたため池で,岸辺に樹林が覆い被さるようになっているところを好んで集まってくる.10時半くらいになったら,どこからともなくペアがやって来て,連結状態で打空産卵を行う.産卵は水のない岸辺の土の上で行われる.産卵が終盤に近づくと,オスはメスを放して警護産卵に移行することが多い.メスはときどき止まって止まった状態で卵を落とす遊離性静止産卵を行う.稀に連結状態でも行われる.ビデオにもそれが写っている.