シオカラトンボは4月から10月に至るまで，ほぼ一年中みられます．しかし数が特に多くなるのは，6月から9月にかけてです．暑さにも強いようで，夏の炎天下でもオスは飛んでいます．湿地かや細流はいうに及ばず，水田，溝川，コンクリート護岸の池まで，あらゆるところで産卵します．よく観察していると，泥状の湿地が一番好きなようですが，普通の水面で打水産卵をするのもよく見かけるところです．これだけ数がいるといいうことは，環境適応の幅が広く，汚染や薬剤にもかなり抵抗性があるように感じられます．産卵をカメラに収めるのも「また今度にしよう」と思わせるくらいよく出会います．