H050.オグマサナエ Trigomphus ogumai
オグマサナエは春早くに羽化するコサナエ属のトンボです.4月15日,山の中の小さな池で羽化をしているのを見つけました.ちょうど静止期になっていたところで,その後の全過程を記録しました.羽化には1時間ぐらいかかりますので,途中早送りしています.この場所は神戸市内で,かつて私がよく観察に出かけていたところでした.山の一番高いところに池があるので,畑や水田からの流入がなく,たくさんのトンボたちが見られたところでした.しかし後継者がいないためでしょうか,現在は放棄されて,草が茂ってもう近づくこともできず,この池がどうなっているのかさえ分かりません.トンボたちの生存がヒトの生活に支えられている側面があることを,思い知らされます.