H041. オナガサナエ Mellighompus viridicostus
オナガサナエは夏のサナエトンボの代表である.オスは暑い夏の日差しをものともせず,川面に出て石の上に止まってメスを待っている.腹部挙上姿勢もよく見られる.メスは上空から一気に川に降りてきて,水面上をせわしなく飛んでから,場所を決めて産卵を始める.ほとんど位置を変えないで,空中の一点で停止飛翔しながら,卵塊を流れの上に落としていく.飛び方の下手なメスは,停止飛翔の時に,前後に体が揺れ動く.産卵が終わると,1,2度打水して,一気に上空へ舞い上がって逃げていく.時々オスに見つかって,産卵途中でタンデムを強要され,連れ去られるメスがいる.