H035. ギンヤンマ Anax parthenope julius
ギンヤンマは春早くから出現し,10月の末くらいまで見られるヤンマです.初夏に,水をたたえた水田の上を,水田1枚に1頭ずつのオスが縄張りを張って飛翔するのが,かつてはよく見られました.最近は数が減少したせいか,単独で池を飛んでいるくらいです.ギンヤンマの産卵は,大型のヤンマにしては珍しく,連結植物内産卵を行います.しかし,オスがいないときなどは,メスが単独で産卵する姿も見られます.ビデオは,通常の連結産卵と,夏の曇りの日に湿地にやって来たメスが単独で産卵している姿を記録しています.連結産卵しているギンヤンマはオスが警護してまわりを監視しているせいか,なかなか近づくのが大変です.