続 トンボ歳時記
No.566. 成虫越冬種成果なし.2018.4.13.

今日は気温が低めとの予報でしたが,太陽はしっかりと顔を出していました.昨日に比べてうんと体感温度は高い感じです.ということで,午後から成虫越冬種を探しに行きました.例年集まってくる池を2つ回りました.しかしトンボの姿は全くありません.

▲ホソミイトトンボがよく集まってくる池.しかしトンボの姿はなし.

やはりトンボたちは例年通りの感じで出てくるのでしょうか.成果なしは嫌なので,オグマサナエのもう一つの産地へいってみることにしました.といっても,まだ未熟なはずですので,池ではなく,オグマサナエが集まる農道での観察です.

▲オグマサナエを観察に行った農道.

晴れてはいましたが風が強く,どうかなというふうに思いながら農道を歩くと,コサナエ属のトンボが飛び立ち,一つは離れた場所へ,一つは樹上へ,もう一つはすぐ目の前に止まりました.まずは目の前に止まった個体を撮影.まだ翅が開ききっておらず,今日羽化したことは明らかでした.もう一つは止まったあたりに目星をつけて近づいていくと,再び飛び立ち,すぐ近くに止まりました,こちらも羽化して間もない感じです.あと,シオヤトンボを1頭見かけました.

▲羽化直後と思われるオグマサナエのメス.

▲まだまだテネラルなオグマサナエのメス.

▲シオヤトンボの未熟なメス.

今年は3月は暖かだったですが,その前の冷え込みもあったのか,水生植物の生育が遅い感じがします.成虫越冬種は植物内産卵ですから,まだ池に集まってきていないのかもしれません.どちらにしても,成虫越冬種以外はほぼ例年通りの感じで羽化してきているように思います.