168b.コモンヒメハネビロトンボ   Tramea transmarina euryale

コモンヒメハネビロトンボ♀
Tinian (USA).
1993.2.18.

<分類学的位置>
 トンボ目 Order Odonata
 トンボ科 Family Libellulidae
 ハネビロトンボ属 Genus Tramea

<分布> 
 小笠原諸島,硫黄島,奄美大島,徳之島,伊平屋島,沖縄本島,渡嘉敷島,久米島,宮古島,伊良部島,下地島,多良間島,石垣島,西表島,黒島,波照間島,与那国島,南北大東島など,南の島々に見られ,さらに,静岡,愛知,長野,三重,滋賀,高知,長崎県など本土でも記録がある.このうち小笠原諸島では世代が繰り返されているといわれ(杉村他,1999),また沖縄本島や久米島ではふつうに見られるので定着しているものと考えられる(尾園他,2007).

<特記事項>
 後翅基部の褐色斑が内縁部に沿うように広がるだけで小さい.八重山では,本亜種以外に,別亜種で飛来種とされているナンヨウヒメハネビロトンボ Tramea transmarina propinqua が記録されていて,しばしば本種やさらに別亜種のヒメハネビロトンボ Tramea transmarina yayeyamana と一緒に飛んでいるという(尾園他,2007).ヒメハネビロトンボとは褐色斑の広がりがかなり違うので区別できるが,ナンヨウヒメハネビロトンボとは,こちらの方が褐色部の広がりがやや広いものの区別は困難で,見分けがつかない個体もあるという.

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