No. 1005. オグマサナエ出始める.2025.4.9.

そろそろ4月上旬から中旬に向かう時期です.気の早いコサナエ属のなかまが羽化を始める時期でもあります.昨年は4月10日にタベサナエやオグマサナエの羽化を見ています.今年はどうでしょう.まずオグマサナエを見に行きました.池岸を丹念に見て回りますと,羽化殻を全部で5個見つけました.


▲オグマサナエの羽化殻.▲

あちこち歩き回り羽化成虫を探すことにしました.池の裏側の位置に当たる林に入りました.落葉樹はまだ芽吹いていなくて,林床は非常に明るい状態です.気温は16℃でやや肌寒いですが,地面付近や池岸の浅いところの水は温かい状態です.ふと足下にトンボが止まりました.オグマサナエのようです.


▲オグマサナエのオス.2頭のオスを見つけた.▲

翅の状態を見ると,今日羽化したものではないようです.この3日間晴れの暖かい日が続きましたので,そのどれかに羽化したのでしょう.先の羽化殻もそのときのものだと思います.この場所では,シオヤトンボや成虫越冬種の姿は見られませんでした.あと見たのは,タベサナエ1頭とオグマサナエのメスでした.近寄ることができず樹上へ飛び去ってしまいました.小さなややピンボケの写真が手元に残っただけでした.


▲タベサナエのオス.▲

例年の如く,今年羽化のオグマサナエやタベサナエから出現が始まりました.それにしてもシオヤトンボの姿がありませんね.

++今日のトンボ+++++
オグマサナエ:オス2・メス1,5羽化殻
タベサナエ:オス1.

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No. 1004. 成虫越冬種活動始まる.2025.4.7.

今日はとても暖かい一日でした.こうなってくると,身体がうずうずしてきます.今年は春先気温が低かったし,ガソリン代も高いので,確実に見られるまで出るのを控えていました.

現地に着くと,オツネントンボが2桁はいたでしょうか,池岸を飛び回っていました.オスばかりです.向かい合っては追いかけ合うといった闘争劇が繰り広げられていました.


▲池岸に止まるオツネントンボ.▲

池のまわりを探索していると,ワンペアだけが産卵をしていました.他のオスに干渉されながら産卵をしていました.さすがに産卵ペアが一組しかいないためか,非常に敏感で,近づこうとすると,私の影の動きに反応するのでしょうか,すぐに産卵を止めて飛び立ってしまいます.


▲カンガレイの枯れ茎に産卵するオツネントンボのペア.▲

今年は池がきれいに掃除されていて,去年の水草の枯れ茎があまりありません.カンガレイの茎が柔らかいためか,飛び立ってもまた戻ってくるというように,好んでカンガレイに産卵しています.あと一週間もすればたくさんのペアが産卵を繰り広げると思います.


▲すぐに産卵を止めて岸に避難するペア.▲

オツネントンボが「枯れ草色」をしているのは,この季節に活動をするということと,植物の自然状態にマッチしていることが分かります.

あとホソミオツネントンボも,気の早い1オスが池に姿を現していました.


▲ホソミオツネントンボのオス.▲

公園では,コブシの花が満開でした.もちろん桜も満開状態です.暖かい地方ではもうタベサナエが出ている地域もあるようです.


▲満開のコブシの花.4月4日撮影.▲

私の住まいの近辺でも,いよいよトンボの季節が開幕です.

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No.1003. オツネントンボ集まり始める.2025.3.10.

2月からときどき暖かい日がありましたが,今日初めてトンボ観察に出かけました.オツネントンボなどを探しに出かけました.昨年は3月11日が初見日でした.

のべ2頭のオツネントンボを見ました.ただ結構敏感で近づくとすぐに飛び去ってしまいました.やっとのことで写真を1枚だけ撮ることができました.


▲オツネントンボのオス.▲

池にはまだ出ていませんでした.今年は観察モードではなく調査モードにしたいと思っています.あまり出かけることのない場所を探索しようと思います.

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No. 1002. トンボの生き残り調査.2024.12.9,10,12.

12月,9,10,12日と,近所の池や公園にトンボの生き残り調査に出かけてきました.今日12日はとても寒く,気温は8℃で,トンボは全く見られませんでした.10日が一番暖かく,9日は太陽が雲に隠れることが多かったようです.そんな感じで,見られたトンボは,アキアカネ3頭,キトンボ2頭,コノシメトンボ1頭でした.私的には,コノシメトンボのもっとも遅い記録が12月5日でしたので,記録更新になりました.


▲アキアカネのオス.▲


▲コノシメトンボのオス.まだ若い感じのする個体である.▲


▲キトンボのオス.▲

オオキトンボの終見記録を伸ばすことが目的でしたが,オオキトンボがみられた池3カ所すべてで,その姿が見られませんでした.オオキトンボの活動もどうやら終わりを迎えたようです.

そろそろトンボの季節も終わりに近づいたようです.

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No. 1001. トンボの生き残り調査.2024.12.3.

今日は高気圧におおわれ晴れていましたので,トンボたちの生き残り調査に出かけてきました.3ヶ所へ行ってきました.4ヶ所行く予定でしたが,曇ってきたため途中で中止しました.

12月に入ったばかりですので,まだそこそこ生き残っていると思います.まずはオオキトンボ.オオキトンボは,他府県では非常に数を減らしていますが,兵庫県は幸い,まだかなり普通に見られるトンボです.


▲一つ目の池で見られたオオキトンボ.少なくとも3頭のオスが見られた.▲


▲三番目の池にもオオキトンボのオスがいた.▲

次はキトンボです.今日はメスに出会えませんでしたが,オスは4頭ほど見かけました.


▲キトンボのオスたち.2カ所目の池近く.▲

アキアカネも数が少なかったですが見られました.


▲アキアカネのオス.一つ目の場所.▲

マユタテアカネもオスとメスがそれぞれ1頭ずつ.キトンボに混じって止まっていました.


▲マユタテアカネのオスとメス.2つ目の池.▲

あと,タイリクアカネが1頭.これは近づくことができず,遠くから証拠写真という感じでした.


▲タイリクアカネのオス.3つ目の場所.▲

オオキトンボの私個人の終見記録は12月8日です.このあとしばらく寒い日が続きますが,それが明けてから終見記録の更新に挑みたいと思います.

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