神戸のトンボ広場にご投稿いただいた情報をもとに,ベニトンボを確認に行ってきました.ベニトンボはずっと意識はしていましたが,なかなか出会うことがありませんでした.今日やっとその姿を兵庫県内で確認できました.
▲兵庫県内で撮影したベニトンボ.▲
はじめは成熟個体のように水面でなわばりを形成するような姿勢でいましたが,少し陽が弱くなってくると,池岸の草地に移動し,やがて姿を消しました.ほんの短い間の遭遇でした.
ベニトンボは分布北上が注目されているトンボです.1980年代には,南西諸島と鹿児島県にしか分布していませんでした.私もずっと以前,2005年9月3日に沖永良部島でたくさんの個体に出会いました.沖永良部島では,川と池の両方に入り込んでいました.このように南の島へ見に行っていたトンボが,今身の回りに見られるのが不思議な気分です.
▲川に止まっているベニトンボのオス(上)とメス(下).沖永良部島,2005年.▲
今日はアカトンボの姿がほとんど見られず,リスアカネがぽつんと止まっているのに出会っただけでした.
▲リスアカネのオス.▲
わずか1時間あまりの観察でした.