No. 1054. オオキトンボ.2025.11.8.

今日は雲一つない快晴.出かける予定はなかったのですが.天気につられて家の近くの池へオオキトンボを見に行ってきました.大分茶色になっていることでしょう.


▲オオキトンボのオス.いい色になってきている.▲

今日はオスもいましたが,メスが結構目につきました.産卵も2組やっていました.ただ池に下りるにはアメリカセンダングサとヌスビトハギの洗礼を受けることになりそうで,遠くからながめるだけになりました.


▲オオキトンボのメスたち.緑味を帯びるのがまた渋い.▲


▲一番下の個体は何かを食べている.横から見てみたが何かは分からない.▲


▲枯れ草に止まることが多い.保護色になっているのかも...▲

結構たくさんいたので,というかオオキトンボしないないような状況で,アキアカネが2,3頭いたようですが,次の池に行ってみることにしました.ここは昔記録がありますが,メガソーラーが入っていて,トンボが集まるような状況ではないような感じです.結局オオキトンボは見られませんでした.ただ収穫だったのは,ここでは初記録のマイコアカネがいたことです.これは来年きちんと調べ直す必要がありそうです.


▲マイコアカネのオス.この写真でははっきりとしないが,額の水色を確認した.▲

ということで,オオキトンボが優占種の池でした.

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 神戸市のトンボ, 観察記 | No. 1054. オオキトンボ.2025.11.8. はコメントを受け付けていません

No. 1053. 北部へ行った.キトンボがいた.2025.11.7.

今日は今年最後の兵庫県北部へ行ってきました.飛来種のアカネを探すのですが,これは全くの空振りでした.午前中,アキアカネのタンデムが水田地帯をそれなりの数飛んでいました.家の近くではほとんど見なくなりましたので,昔に戻ったみたいでした.ただ今日は北風が強く,あまりに動きがランダムだったので,写真はだめでした.

池に行きますと,キトンボが活動していました.産卵ペアを含めて,全部で10頭ほどはいたでしょうか.まあここまで来た印にカメラを向けました.キトンボが出てくるとトンボシーズンも終わりに近くなりますね.


▲産卵するキトンボのペア.打水した直後て水滴が落ちている.▲

キトンボは,腹部第9,10節を上方に曲げ,産卵弁を大きく下方に下げて,水滴を保持する形状をつくります.そして打水して腹端に水滴をつくり,そこに産卵口から卵を排出して水滴中に浮かべ,それを産卵基質に当てたり飛ばしたりして貼り付けます.

▲まず打水して水滴を腹端に形成させる.腹端が大きく開いている.▲


▲いったん下がって産卵基質の杭にねらいを定める.▲


▲そして杭に腹端を打ちつけて,卵を含んだ水滴を杭に貼り付ける.▲

腹端の水滴を見てみましょう.卵はちょっと見にくいです.


▲打水のあと腹端に水滴が形成されている.▲


▲やはり水滴が形成されている.▲

ちょっとこれらの写真でははっきりしないので,うしろ正面から撮った写真で見てみましょう.


▲ちょっと失礼!,奥の方に白く透明な卵が見える.▲

この卵を貼り付ける動きでは,オスがメスを振り回すという力仕事をやっています.最後にオス君の顔を見ておきましょう.


▲腹端を打ちつけた瞬間のオスの表情.▲

それでは今日はここまで.

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 観察記 | No. 1053. 北部へ行った.キトンボがいた.2025.11.7. はコメントを受け付けていません

No. 1052. アカトンボを見に行ったが.2025.10.30.

三日間快晴が続きました.明日から雨が降るそうですので,今日はアカトンボのようすを見に行くことにしました.いつもの公園に出かけました.産卵でもしてくれるといいのですが,10:00ごろの気温は17度で,ちょっと肌寒い感じです.これでは動き出すのは正午ごろになるでしょうね.案の定,日向に止まっているトンボばかりでした.


▲マユタテアカネのオス,数は一番多かった.▲


▲ナツアカネのオス.この場所はナツアカネには適さないように思える.▲


▲アキアカネのメス.今年はアキアカネが早い時期から出てきている.▲


▲キトンボのオス.キトンボはこれからのトンボだ.▲


▲コノシメトンボのメス.今年はこの場所のコノシメトンボは少ない.▲

11時近くになりましたが,まだトンボたちは繁殖活動に入りません.池岸に集まっていないのです.そこで,場所を変えて市内へオオキトンボを見に行くことにしました.オオキトンボは5,6頭いたようです.ただここのオオキトンボも,小径を止まったり飛んだりしているだけで,繁殖活動の気配がありません.


▲オオキトンボのオスとメス.オスは茶色になり始めている.▲

12時近くになると,オスがメスを見つけてタンデムになって飛び去る姿を2回見ました.また,池から20mほど離れたひこばえの生えた水田で,交尾しながら下りてきたペアを見ました.この池,オオキトンボしかいないんですね.いつも書いていますが,オオキトンボが最優占種で,普通種です.

この池は満水で,池岸に下りることができないので,産卵を近くで見ることが出来ないこともあり,ここまでとしました.

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 観察記 | No. 1052. アカトンボを見に行ったが.2025.10.30. はコメントを受け付けていません

No. 1051. 住宅街にコノシメトンボ.2025.10.29.

習慣として,自宅周辺を散歩するようにしています.この数年,ほとんどトンボを見かけないのですが,今日はコノシメトンボのメスに出合いました.住宅街のまっただ中のちょっとした草地です.まあ自宅裏にもリスアカネがやってくるぐらいですから,トンボって結構移動しているのですね.


▲住宅街で見たコノシメトンボのメス.▲

もっとトンボが身近にたくさんいたらいいのにと思います.20年ぐらい前は,ナツアカネやアキアカネぐらいはどこかの家の庭の枝先に止まっていたものでしたが.本当にトンボが身近でなくなりつつあります.

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 観察記 | No. 1051. 住宅街にコノシメトンボ.2025.10.29. はコメントを受け付けていません

No. 1050. お散歩と休息するアカトンボ.2025.10.24.

今日も快晴の朝を迎えました.今日は軽い気持ちで公園のお散歩に出かけました.繁殖活動は見られないと思いますが,池を離れて休息しているトンボたちには出会えるでしょう.今日は止まっているトンボたちばかりが登場します.カタログ写真ですね.


▲アキアカネのオスとメス.▲

まずアキアカネが下りてきていました.今年はアキアカネの出現が少し早い気がします.


▲ナツアカネのオスとメス.今日はナツアカネの数が非常に多かった.▲

日向に,いわゆるアカトンボが飛び回っていましたが,これらのほとんどはナツアカネでした.アキアカネはそれらに混じって少数いたがけでした.


▲リスアカネのオスとメス.リスアカネは少し老熟が進んでいた.▲

リスアカネは夏から繁殖活動を行っているので,かなり老熟しているのは無理からぬことでしょう.


▲マユタテアカネのオス.▲


▲ヒメアカネのオス.▲


▲キトンボのオス.▲

今年はまだネキトンボに出会えていません.次はネキトンボを見に行くべきですね.今日はここまでです.

カテゴリー: 兵庫県のトンボ, 観察記 | No. 1050. お散歩と休息するアカトンボ.2025.10.24. はコメントを受け付けていません