K001. オツネントンボ Sympecma paedisca
連結植物内産卵.日付不明,神戸市須磨区.
成虫で越冬する3種のトンボの一つで,もともとは寒地系のトンボです.信州などへ行くとかなり普遍的に見いだされる種ですが,近畿地方では比較的数の少ないトンボとされています.神戸市でもそれほど多くの記録はありません.松本(1982)も採集は偶然に左右されると述べています.ただビオトープ池のようなものをつくると,その初期に結構数多く集まることが知られています.市内の記録は,北区,西区,須磨区,長田区,東灘区にあります.移動力のあるトンボなので,生息地破壊により一気に絶滅する可能性は少ないトンボです.神戸市内でも,今後とも各地で散見され続けていくトンボだと思われます.