タイリクアカネは10月下旬から11月にかけて産卵活動が活発に見られます．水落がなされた池で産卵するときには，主に底が露出した岸近くで打泥産卵を行います．一方，池の中央あたりで連続打水産卵をすることもあります．かつてタイリクアカネが海岸近くに分布するといわれていたころ，人工的な水たまりで産卵をしていました．そこは岸はコンクリートで固められていましたから，底が露出した岸辺というのはなく，水たまりの中程で連続打水産卵をするしかなかった訳です．ここから打水産卵がメインの産卵方式だという認識ができたのでしょう．内陸部のため池では，打水産卵も行われていますが，むしろ打泥産卵が中心です．そのあたりをビデオで紹介しています．