H070.ナツアカネ Sympetrum darwinianum
ナツアカネは水田の生活者です.稲刈りが始まる前に産卵時期がやって来るので,まだ刈り取られていない稲穂の上で産卵する姿がよく見られます.しかし,ナツアカネは11月に入るまで産卵活動を続けていますから,やがて稲は刈り取られていきます.稲が刈り取られ,ひこばえが芽吹く頃にも,ナツアカネは水田にやって来て産卵を続けています.黄色の稲穂の上と違って,枯れたわらの上で産卵するのもまた,ナツアカネらしいといえるでしょう.兵庫県ではなかなか撮影に適した場所がないので,これは県外へ出て撮影したものです.ところどころにスローモーション映像をはさんでいます.快晴の秋晴れ,ナツアカネたちの活動を見てやってください.