H101.ベッコウトンボ Libellula angelina
兵庫県に生息していたころのベッコウトンボの記録である.この翌年くらいから県下でベッコウトンボの姿が見られにくくなり,これはまとまって活動していた兵庫県のベッコウトンボの最後の記録であると言ってもよいだろう.未熟なときは池には出ず,付近の草むらで生活している.体色とよく似た枯れ草に止まる傾向があるという.ゴールデンウィークあたりには成熟して,池で活発な繁殖活動を展開する.その動きがあまりにすばしこいのでビデオに撮るのが非常に難しいトンボである.所々スローモーションにして動きを見やすくした.メスの産卵もオスに追われてあちこち飛び回って行われ,途中で何度も交尾を強要される.交尾時間は非常に短い.