H002.ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus
ホソミオツネントンボは成虫で越冬するトンボです.春,4月の上旬には池に姿を現し,活動を始めます.越冬中は褐色で,枯れ枝と間違えやすいような色彩をしていますが,生殖活動を始める頃には,青く変色します.かなり遅くまで活動が見られ,8月に生き残りの成虫を見ることもあり,この頃には次の世代が羽化してきているので,一年中成虫の姿が見られるトンボです.ゴールデンウイーク頃にはたくさんの成虫が集まり,交尾や産卵を行っています.面白いのは,産卵を途中で中断して,再交尾することがままあることです.イグサのような細い植物が好きなようで,どちらかといえば,湿地的な池あるいは池岸で産卵しています.