H018.ムスジイトトンボ Paracercion melanotum
生息環境の写真
生息環境
 兵庫県では海岸近くの池沼によくみられます.しかし最近はかなり内陸部でも発見される機会が多くなっているように思えます.分布中心は南方の島々であり,もともと暑い地方のトンボです.暑い地方のトンボは,本土では海岸近くに分布することが多いのですが,内陸部に進入しているのは温暖化のせいかもしれません.
 ムスジイトトンボはいわゆる普通種ですが,たくさん発生する場所があまり見つかりません.かつて多産して,多数が産卵をしていた池でも,現在その姿が完全に消えています.その池は沈水植物がびっしりと茂っていた池で,おそらくこれら沈水植物の消失が原因していると思われます.ヌートリアがこの池に入ってから沈水植物が消えたように思えます.
海岸からそれほど離れていない池.