No.614. ベニイトトンボの確認.2018.7.21.

今日はベニイトトンボの生息確認に出かけてきました.実は先の7月17日に,神戸市内の生息場所へ確認に行ってきました.ところが,まったく姿が見られませんでした.生息していた池では,オオフサモが刈り取られて水の外へ積み上げられていました.オオフサモは特定外来生物ですので退治するのは良いのですが,この池のベニイトトンボの産卵基質であり幼虫の生息空間を構成していました.池は透き通って底が見える水が岸辺まで続き,幼虫が隠れる場所はありませんでした.2012年以来ここは調査していませんでしたので,その後のどこかで姿を消したのかもしれません.あるいは,近くの池に移動しているのかもしれません.ということで,今日は,兵庫県のもう一つの産地へ生存の確認に行ってきました.

▲目を凝らして探すと,隠れるようにして止まっているオスが1頭いた..

現地に着いて,池の周辺を覗いてみました.しかしなかなか見つかりません.目を凝らして探してみましたら,上の個体を見つけました.その後あちこちうろうろしたり,池に降りてガサガサやってみましたら,数頭が飛び出し,合計延べ4頭を確認しました.でもちょっと少ない感じです.

▲翅が一部しわになっている.羽化不全のようだ.

▲ダニが着いているのだろうか,3頭目のオスである..

▲翅がうまく閉じられないのだろうか,やや開き気味で止まっている.

以前来たときは連結していた個体がたくさんいました.ただ時刻は9時過ぎでした.今日は所用があって到着が12:30ころでしたので,連結状態がいなかったのかもしれません.ここの個体群も大分小さくなっているのではないでしょうか.ベニイトトンボも兵庫県から知らぬ間に消えてしまうかもしれません.以前にも見つけたのですが,ミヤマアカネがいました.少し離れた所に小さな流れがあるので,そこで繁殖しているのかもしれません.

▲ミヤマアカネが薄暗いところで休んでいた.

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No.613. オオシオカラトンボの警護産卵と.2018.7.20.

ここのところ35℃超えの厳しい暑さが続くようになり,私も自身の健康管理を気にしながらの観察をしなければならなくなりました.本来なら晴天は嬉しいのですが,37℃を超えるような暑さになると,もうそうも言っていられなくなります.実際,今日午後3:30ころコンビニに入ろうと車から降りたとき,オーブンの中に手を入れたような痛い暑さを感じました.豊岡は38℃くらいあったそうです.そう,今日はフェーン現象で酷暑の兵庫北部に行ってきました.

ねらいは無謀で,ミヤマサナエとマルタンヤンマの探索です.「無謀」というのは,兵庫県でこの2種の生息地を探すのは至難の業になっています.マルタンヤンマは,ときどきある特定の場所で集団発生することがありますけど,長続きしません.ミヤマサナエは,1,2頭が川で見つかることがあるものの,これも,集団でいるところは,一定していない感じです.羽化殻はまとまって見つかることがあるようです.でもその後分散してしまうようで,羽化殻の見つかったところでは繁殖活動が見られないと聞いています.ミヤマサナエはいそうな川を,マルタンヤンマは良さそうな場所で黄昏飛翔を観察しました.結果は,ミヤマサナエは成果なし,マルタンヤンマは1頭が通過しただけでした.では順を追って結果をまとめておきます.

▲ミヤマサナエを見に行った川の一つ.良い景色でここは何度か訪れているが,トンボはまったくいない.

ミヤマサナエを探しにいくつかの川に入りました.しかし,本当にトンボが何もいません.暑さのせいかどうかは分かりませんが,見たのは,オナガサナエらしきものが1頭,アオサナエのメスが日陰で休んでいたこと,あとはハグロトンボが川の横の樹林で過ごしていただけです.

▲日陰で休んでいたアオサナエのメス.大分色が褪せている.

▲林の中の暗闇で過ごすハグロトンボのオス.

午前中をミヤマサナエの探索に費やしました.お昼が近づいてきたので,移動し,ヒヌマイトトンボの産卵を調べに行くことにしました.現地に着いたのは12:00少し前です.ヒヌマイトトンボは日当たりのよいヨシ原にいるので,日陰はありません.暑さでクラクラしそうな身体に言い聞かせて,30分ほど観察しました.この時間帯,まだ交尾をしていました.産卵はもう少し後なのか,ヒヌマイトトンボの産卵にはなかなかうまくタイミングが合いません.暑さで待つことなど不可能ですので,次の機会にしました.

▲ヒヌマイトトンボの交尾.11:45ころ.カンカン照りの中で行われている.

▲どの写真を見ても分かるが,ヨシの茎の陰になる側に止まっているのが分かる.

▲まだ橙色のメスとの交尾.やはり,枯れ茎の日影側に止まっている.

▲葉に止まるときも陰になるような位置にメスがいる.ヒヌマイトトンボの交尾.

▲まだ少し未熟さが残っているオスのヒヌマイトトンボ.複眼背面が明るい茶色であり成熟すると黒くなる.

もう日向での活動は不可能と考え,いちばん暑い昼下がり,日陰で観察ができるヤブヤンマを見に行くことにしました.でも今日は不発でした.ところが暑さにめげず平気で活動していたのが,オオシオカラトンボとシオカラトンボ.特にシオカラトンボの方は,むしろ日向に出て活動していました.オオシオカラトンボは3回目の観察になりますが,今日は警護産卵と卵を飛ばす部分に焦点を絞って観察しました.そしてそれに絡むシオカラトンボの動きが面白かったので,それも記録しました.

▲至近距離で密接して警護するオス.これくらいしないと他のオスに取られる.

▲打水を始めるメスを「心配そうに?」見守る.「」は私の勝手な擬人化(以下同様).

▲ほんとうに「かいがいしく」メスを警護しているように見える.

▲後ろの朽木との位置関係で分かるが,後,オスは同じ場所でホバリングしている.

▲打水しようとしているメスを見ている,と同時に多分他のオスの動きも気にしているのだろう.

▲こうやって産卵が終わるまで非接触警護を続けるのだ.

まずは普通の警護産卵です.写真の背景を見てお分かりと思いますが,オスはほとんど同じ場所でホバリングしてメスを見守っています.といっても短時間ですが.産卵が終わるとメスは舞い上がるようにして逃げます.オスに追われてうるさく感じるとき(と私が勝手に思っている)は,木の茂みの中に止まってオスをやり過ごしてから,逃げていきます.

▲産卵が終わったメス.オスにしつこく追われたので木の中に止まった.「知らん顔をして頭を掻いている」.

オオシオカラトンボの産卵は,何度も紹介していますように,水を前方に飛ばしておこなう打水産卵,いわゆる飛水産卵を行います.打水直後の水が水滴になって前方に飛んでいるのが分かります.

▲オオシオカラトンボの飛水産卵.水滴が前方に飛んでいるのが分かる.

今日はたくさんのシャッターを切りましたので,その中から,オオシオカラトンボの産卵の様相を明らかにできそうなものを選んで,検討してみました.多少ピンボケのものもありますが,状況を理解するにはこれで十分でしょう.

▲オオシオカラトンボの卵塊.まるでホンサナエの卵塊のように大きい.

オオシオカラトンボの卵塊のようなものが写ったのはこれが初めてでした.多分こんな大きいのは稀だと思います.そして水をすくい上げるようにして水面を掻くのです.このとき卵塊が水と混じって,腹部先端にすくい上げられた水が褐色になるのが分かります.オオシオカラトンボの腹部第8節に側面には膨らみがあります.下の写真を見る限り,その部分では水を掻いていません.水を掻くのは腹部の先端部ですくい上げた水が横に漏れ出ないようにこの膨らみを利用しているように見えます.

▲水面をすくい上げている.腹部第8節の広がりは,すくい上げた水が横へ漏れ出ないように止めている?.

そして水を飛ばします.飛ばされた水は,うすい褐色になっています.また連続した水滴に分離した場合は,下の写真では,水滴の位置によって,褐色の度合いが違っています.この写真では最後の方の水滴の方が濃い褐色になっています.

▲かたまりになって飛び始めた水滴.これだけ2018.7.13.に撮影したもの.

▲つながっていた水が水滴に分離した.褐色に濁っている水滴と透明な水滴がある.

そして,打水した後の腹部先端は卵がなくなっていて,次の卵塊でしょうか,うっすらと橙色のものが腹部第9-10節の腹面に見えます.

▲打水後の腹部先端.水滴と次の卵と思われる褐色のものが見える.

ところで,水滴が褐色になるのは,卵ではなく,泥のせいではないかとも考えられるので,オオシオカラトンボの打水の瞬間を検査してみました.打水中,打水直後の写真を見ると分かりますが,オオシオカラトンボは見事に水面だけをすくっていて,泥を掻いていないことが分かります.打水直後,水紋ができている中心部が打水地点ですが,その部分の水がまったく濁っていないことがお分かりかと思います.浅いところで打水しているにもかかわらず,底に泥に腹部先端が当たらないというのは,ミリ単位の正確さが必要です.オオシオカラトンボはこの離れ業を,オスに追われながら,1秒間に2,3回行っているのですから,驚異的ともいえます.

▲水紋の中心部はまったく濁っていなくて,水面だけをすくっていることが分かる.

▲これもまったく同じ.水滴が飛んでいるので,上2枚とも打水後の写真であることが分かる.

▲まさに水を掻いているところ.水底の泥が巻き上げられているようには見えない.

さて,オオシオカラトンボは,他のオスに交尾後のメスを取られないように警護しています.今日は,他のオス,それもオオシオカラトンボではなくてシオカラトンボのオスに割り込まれて,さらに,このシオカラトンボのオスが,オオシオカラトンボのメスの産卵警護のまねまでしたのを見ました.シオカラトンボとオオシオカラトンボはよく闘争をしていますが,こういった例は面白いと思いました.まずはシオカラトンボのオスがたくさんいたところから紹介します.

▲日陰に止まるシオカラトンボ.

▲シオカラトンボのオスも十分成熟している.

▲パトロール飛翔しているシオカラトンボのオス.

▲止まっている他のオスに干渉する.

▲止まっている方は動じようとしない.

▲追尾行動を見せているシオカラトンボのオス.

▲メスを捕まえたオスだが,他のオスがしつこいので木の中にもぐり込んで止まった.

オオシオカラトンボはむしろ日陰に,シオカラトンボはむしろ日向にいます.その境目にある止まり木には,両種が混じって止まっています.

▲一緒に止まるシオカラトンボ(左)とオオシオカラトンボ(右).

さて,まずはいつも通り,オオシオカラトンボのオスは,産卵に訪れたメスを捕まえ,交尾態になります.個体数が多いと,交尾態は,他のオスたちに追い回され,飛び回っています.やがて,交尾を解き,オスはメスに産卵を促すようにメスの上を飛んで下へ降りるように催促します.

▲オオシオカラトンボがメスを捕まえ,交尾態になって飛び回る.

▲産卵位置を決めるとそのあたりでしばらくホバリングしたり,上下動を見せたりする.

▲メスを放した直後.

▲メスの上に位置して下へ押さえ込むようにして産卵を促す.

そこへ,1頭のシオカラトンボが割り込んできました.多分産卵しているメスをシオカラトンボのメスと思ったのでしょうね.割り込んだ後,対処しようとしているオオシオカラトンボのオスを尻目に,一気にメスを追いかけます.オオシオカラトンボは後れを取りました.

▲警護しているオオシオカラトンボのオス(右)の横に,シオカラトンボのオス(左)が割り込んできた.

▲オスの間を抜けて,メスに近づいたシオカラトンボのオス.

▲メスが逃げたのでシオカラトンボが追いかけ,一足遅れてオオシオカラトンボが後を追う.

▲オオシオカラトンボのメスを追うシオカラトンボのオス.

▲とうとう追いついた.まるで警護しているように寄り添っている.

追いついたシオカラトンボのオスは,しばらく,オオシオカラトンボのメスの産卵を警護するかのように,その上空を飛びました.もちろんこれは短時間で解消はしました.写真に両者が確実に写っているものだけで時間を見てみると,20秒間,疑似警護活動をしていたことが分かります.この産卵メスは,その後,ほかのオオシオカラトンボのオスに捕まり,再交尾されました.

▲オオシオカラトンボメスが産卵を始めようとするのを近くで見守っている.

▲産卵を始めたオオシオカラトンボを上空で見守るシオカラトンボ.

▲シオカラトンボはしばらくこの位置を離れず疑似警護を行った.

ところで,なぜこれほどしつこくシオカラトンボのオスはこのオオシオカラトンボのメスを追いかけたのでしょうか.一つのヒントはこのメスの形態にあるようです.これらの写真をよく見てみると,メスのオオシオカラトンボの腹部の黄色い斑紋にかかっている黒いスジが通常のオオシオカラトンボメスのものより濃く,ちょっとシオカラトンボのメス的に見えます(下の写真).これにだまされてシオカラトンボのメスと勘違いしているのかもしれませんね.

▲シオカラトンボ(上左),このメスがこだわったオオシオカラトンボは右上,通常のオオシオカラトンボは下.

このオオシオカラトンボに対するシオカラトンボによる干渉は別のペアでも観察できました.下の写真のオオシオカラトンボのメスも黒線が濃い個体です.すぐ上のシオカラトンボが,じっと産卵メスを観察して確かめているように見えるのは私だけでしょうか.

▲別の場所でもオオシオカラトンボの産卵警護にシオカラトンボが干渉している.

この観察をしているとき,ふと横をアカトンボが飛びました.そう,気の早いリスアカネがもう成熟していて,日陰で活動をしていました.おそらくメスを待っているのでしょう.

▲林の中にひっそりと止まってメスを待っている?リスアカネのオス.

とまあ,その日いたトンボを観察するという鉄則で今日はオオシオカラトンボの警護産卵を取り上げました.夏は長いですし,出てくるトンボも同じような普通種が多くなります.でも普通種も大切なトンボ仲間.今年はきちんと記録していきます.

さて,最後はマルタンヤンマの黄昏飛翔観察.18:30を過ぎて,日が山陰に隠れたころ,目的地の空を見上げました.何も飛びません.夕方自然の残された田園地帯,本当に何も飛ばないのです.ギンヤンマすら.でも,せっかく来たのだからとでもいうように,1頭のマルタンヤンマが5m位の高さを飛んで通り過ぎてくれました.あとは,オニヤンマの摂食飛翔でした.

▲黄昏時に摂食飛翔するオニヤンマのメス.

▲往復飛翔するので置きピンで撮影した.慣れると成功率は高くなる.

▲真横から取っているのに,首が正面から見て左に回転しているように見える.

このオニヤンマ首が少し曲がっていますね.無事に一生を終えてください.ということで,今日の観察を終えました.まあ,当日夜・翌日と熱中症の気配もなく無事でした.

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No.612. ムスジイトトンボの潜水産卵.2018.7.15.

今日は予定としては先週末に見に行くつもりにしていた,ミナミヤンマを見に四国へ行って来ました.ミナミヤンマは急峻な山の源流域が一気に海に流れ込むような環境に生息しています.先週の長期豪雨の影響が,源流域にどんな影響を与えているか見てみたかったのです.行ってみると,何のことはない,苔むした岩石はほとんど動いていない状態でした.昨日兵庫県の山へヒメサナエを見に行ったときは,河床の石がひっくり返り流されて,岸壁は侵食され,やたら白っぽい川に変わっていました.出た水の量はむしろ四国の方が多かったと思うのですが,ミナミヤンマの生息するような場所は,もともと大水が出やすい環境なのでしょうか,河岸が侵食もされていないのに驚きました.

ミナミヤンマは6回現れました.オスが3回,メスが3回,そのうち,2回が,私が産卵しそうだと思っているポイントに入って,くるくる低空を旋回しました.でも結局産卵に至らず,1枚も記録は撮れませんでした.メスは,前回の観察と同じ,ちょうど9時に入ってくるので驚きです.後の時間帯には,オスが通り過ぎるだけ.試しに今日は午後にも待ってみましたら,15時過ぎにもくるくる旋回する動きが観察されました.ちょっと涼しい時間帯に入る感じでした.ミナミヤンマはダメでしたが,シコクトゲオトンボがいたのでそれを紹介しておきます.ただ,こちらもほとんど終わりに近い時期のような感じがしました.個体数がとても少なく,メスを見つけることはできませんでした.

▲シコクトゲオトンボのオス.今日は非常に個体数が少なかった.シーズンの終わり?.

ということで,今日はそれ以外のトンボたちの紹介です.いちばん暑い昼下がりに訪れた池で,ムスジイトトンボがたくさん集まっていて,タンデムで飛んでいました.その日いたトンボを観察中心に据えるという鉄則で,今日はムスジイトトンボをゆっくりと観察することにしました.ところが,ペアはたくさんいるのに,あまり産卵姿勢が見られませんし,岸辺からやや離れたところばかりを飛び回っていました.なんとなく以前のルリイトトンボの観察のときのようです.まあ,それでもときどき岸近くにペアがやって来るので,それを記録に撮っておきました.

▲岸から離れたところを飛び回るムスジイトトンボのペア.

▲ムスジイトトンボのペアと,オスの静止.

▲岸近くにやって来て止まるときもあるのだが,まったく産卵動作を見せない.

▲ムスジイトトンボのメスは,黄褐色の胸部と腹部側面のコバルト色が独特で,私の好きなトンボの一つ.

よく見ていると,産卵姿勢を示したペアが,するすると潜水していくのが観察されました.水面で産卵姿勢を取っているペアが見られなかったのは,産卵動作を始めるとすぐに潜水しているからだと分かりました.また,岸から離れた所に集まっているのも,潜水するためにやや深いところがいいからだと理解できました.

▲産卵姿勢を示すのは決まって岸から離れた場所.深く潜ることができる植物があるところなのだ.

▲なんとか撮影できる距離で潜水をしてくれたペア.メスの方からオスを引きずり込む感じであった.

▲あっという間に潜水してしまった.ムスジイトトンボの潜水産卵.

▲上と同じペアだが,かなり深く潜った.

遠くを飛んでいるムスジイトトンボのペアは,ときどき水面上に止まります.これには2つの意味があるようです.一つは,シオカラトンボなどの急襲を避けるため,もう一つは,なんと,「水面下」にある産卵基質に「水面上」から潜ろうとしている「ように見えた」のです.

▲シオカラトンボの急襲を受け,ポタリと落ちるようにして水面に止まった(浮いた?)ペア.

▲植物が水面に出ていない(わずかに出ているのかもしれないが)ようなところでよく水面上に止まる.

ムスジイトトンボは兵庫県にももちろん分布しています.でもさすが南国です.こんなに群れているのは久しぶりに見ることができました.兵庫県のため池は,外来生物のためでしょうか,最近沈水植物が繁茂するところが少なくなり,もしムスジイトトンボが潜水産卵を好むトンボだとすれば,沈水植物の減少が最近のムスジイトトンボの減少と結びついていると考えることができます.たしかに,10年くらい前,ムスジイトトンボが数百頭いた池は,コカナダもが池いっぱいに繁茂しているところでした.時に県外に出てトンボを観察することで,県内の事情が分かるということかもしれません.

▲ムスジイトトンボのオス.セスジイトトンボやオオイトトンボとは水色が微妙に違う.

さて,この池には,夏のトンボたちが集まっていましたのでそれを紹介しておきましょう.まずはアオモンイトトンボ.こちらも,午後の産卵をあちこちでやっていました.こちらは岸辺近くばかりだったのが対照的です.午後なのに交尾態もいました.

▲アオモンイトトンボのオス.ムスジイトトンボと同じくらいたくさん飛んでいた.

▲アオモンイトトンボのメスの産卵.午後は彼らの産卵の時間帯.

▲器用に腹部を丸めて植物の茎の裏側に産卵する.

▲アオモンイトトンボの交尾は午前中が多いが,産卵時間帯にも交尾しているのだ.

次はタイワンウチワヤンマ,もうたくさん池に出て飛びまわっていました.兵庫県ではこれからです.オオヤマトンボも元気に飛んでいましたし,最近北上が騒がれているベニトンボのメスも岸から少し離れた草むらに止まっていました.残念ながら紅色のオスは見られませんでした.その他では,ショウジョウトンボ,コシアキトンボ,シオカラトンボなど夏の定番トンボたちが活発に活動をしていました.

▲タイワンウチワヤンマのオス.ここはもう完全に南国の夏という感じ.

▲遠くを飛ぶオオヤマトンボのオス.このカメラはオートフォーカスがよく効く.

▲ベニトンボの成熟したメス.30℃超えの暑さの中,日陰に入らず腹部挙上姿勢で日向で頑張る.

この池での観察を終えてから,夕方,マルタンヤンマを見に行くことにしました.マルタンヤンマは夕方近くに産卵に降りてくるので,その時刻を狙ったわけです.ねらい通りマルタンヤンマがカンガレイの間に産卵に降りてきましたが,非常に敏感で,近づくとすぐに飛び出してしまいます.ガサガサ音がするから余計でしょうね.何度か試みましたけれども,一向にらちがあかないので,目の前を飛んでも産卵開始を待って結局写真にならなかったミナミヤンマのことを思い出し,降りてきたところを強引に記録することにしました.

▲カンガレイの隙間にもぐり込んで産卵ポイントを探すマルタンヤンマのメス.

▲人の気配を感じると,さっと飛び上がって,しばらくホバリングをする.

▲このように,マルタンヤンマのメスはカンガレイの間に深く入り込んで産卵をしている.

▲ゆっくりと近づいても,2mくらい手前でそれを感じ取り,さっと飛び上がる.

▲飛び上がると,そのまま一気に山の方へ飛び去ってしまう.マルタンヤンマは写真には撮りづらい相手だ.

結果ではありますが,こういう記録もまた面白いと感じました.あまり産卵産卵とこだわらないで気楽にカメラを向ける方が,トンボの生態の別の側面を記録することができるように感じた次第です.まあ今日は軽い気持ちでカメラ片手にドライブしたといったところです.ムスジイトトンボをたくさん見られたのが収穫でした.最後に今日のゲスト.夏はいろいろな昆虫に出会える季節です.スジクワガタ?でしょうか,体長2cmほどの小さなクワガタのオス・メスです.

▲体長2cmほどの小さなクワガタが樹液を吸いにやって来ていた..

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No.611. オジロサナエとヒメサナエ.2018.7.14.

今日は,河川の上流へ,オジロサナエとヒメサナエの集まっているところを探しに行ってみました.ヒメサナエはとても数が少なくて,見たのはオス2頭だけでした.産卵しそうないい環境は見つけましたが,いかんせん,ヒメサナエの姿はなしでした.

▲ヒメサナエのオス.ヒメサナエの個体数は多いとはいえないような状況でした.

オジロサナエの方は,産卵しそうな環境があって,そこにオスが1頭縄張りを持っていました.でも,1頭だけでほかには何もいないのです.いい場所だなと思いつつも,去年まで観察していたところは,オスが4,5頭降りてきて闘争をやっているような所でしたから,ぽつんと1頭では,メスが来るかどうか分かりません.

▲流れで縄張りを形成しているオジロサナエのオス.

▲私の気配を感じると飛んで別の場所に止まる.オジロサナエのオス.

ほかにもオジロサナエが止まっているところはありましたが,この場所は,これといってオジロサナエがたくさん集まってきそうな感じではなく,普通の川です.

▲上とは別の場所で出会ったオジロサナエのオス.

川の水はまだ水量があって力があるような流れ方で,やたらと澄んでいます.大雨で砂泥や粘土質の細かい粒子が流されてしまったからでしょう.雪解けの水のように青い色をして流れているところもありました.河床は粗い石ころばかりです.幼虫もかなり流されたのではないでしょうか.上流・源流域のトンボ個体群の回復にはそれなりの時間がかかりそうな気がしました.

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No.610. トンボの状況調査とヤブヤンマ.2018.7.13.

今日は兵庫県北部に,大雨の後のトンボの状況を調査に行きました.そして,ヤブヤンマとヒヌマイトトンボの産卵を観察できたら,それもやってみようという予定で出かけました.結果を先に言うと,兵庫県北部では,トンボの減少はそれほど大きく感じませんでした.追々紹介していくことにしましょう.では最初にヤブヤンマから始めます.これは順序としては最後から二番目に観察に行ったものです.この時期,ヤブヤンマは少し早いかなと思いながらも,成熟したてのメスは淡色部にまだ緑色が出ていないので,淡色部が黄色とオレンジ色の若いメスが来ることを期待していました.

▲ふわっと入ってきて止まったヤブヤンマのオス.腹部がちょっとへこんでいる.

▲2頭目のヤブヤンマのオス.こちらは若くて新鮮な感じがする.

お昼頃現地に入りますと,オスが入ってきました.やはりもう繁殖活動を始めているようです.オスは2回入ってきて止まりました.結構敏感で,近づくと,さっと飛んで逃げ去ってしまいました.暑い時間帯ですので,日陰で腰を下ろしてゆっくりとメスを待ちました.池ではシオカラトンボが山のように集まって繁殖活動をしています.その中にヤブヤンマのメスのようなものが飛んだので,そちらの方へ移動すると,オオシオカラトンボが目の前で産卵していました.ヤブヤンマが気になりましたが,ヤブヤンマは産卵を始めたら30分以上は軽く続けていますから,ちょっと後回しにして,オオシオカラトンボの産卵を記録に収めました.たくさんオスがいるので,警護はしっかりとやっていました.

▲警護産卵をするオオシオカラトンボのペア.

▲連続打水産卵するオオシオカラトンボのオス.

▲水際の泥面を打つメスとそれを見守るオス.

▲水が前方に飛んでいる.飛水産卵.

▲顔シリーズで最後を締めくくる.オオシオカラトンボのメスの顔.

オオシオカラトンボが産卵を終えたので,ヤブヤンマのメスを探しに戻りました.目算はバッチリ当たっていて,ヤブヤンマの若いメスが産卵をしているのを見つけました.実はこれは2回目で,1回目はかなり敏感なメスで,5mほど近づくと,さっと飛んで遠くへ行ってしまうほどでした.そこで,慎重にも慎重を重ねて,近づきました.でも,やはり気配を感じて飛び上がり,ホバリングします.

▲動くものの気配を感じると,飛び立ってしばらくホバリングして様子を確かめる.ヤブヤンマのメス.

ヤブヤンマは産卵場所に入ったときが一番敏感なようで,近づくのは容易ではなく,また逃げることもままありますが,いったん産卵を始めると簡単には産卵を中断しないようなところがあります.オオシオカラトンボの相手をしていたのがよかったようで,このメスはすでに産卵への執着状態にありました.私が近づいて飛んだ後,なんと,私の足下の方へ移動してきました.動く気配には敏感ですが,私が人間であるということはまったく分かっていないということですね.ということで,産卵を眼前30cm(近すぎる)くらいのところで観察できました.

▲コケに産卵するヤブヤンマのメス.

▲朽木に産卵するヤブヤンマのメス.

▲腹部の淡色部には緑色がまだ出ていない.成熟して間もないヤブヤンマのメス.

▲あちこち移動して産卵を続ける.

▲産卵管を抜いた瞬間.土の中に差し込んでいたことが分かる.

▲逆さまになって産卵を続けるヤブヤンマのメス.

▲少し広角側にして撮った写真.レンズの最短距離で撮影.

▲例によって顔シリーズ.若いヤブヤンマのメスの顔である.

観察は13:32から始めて13:47に止めました.産卵はまだまだ続いていますが,次のヒヌマイトトンボの予定があるためです.では続いてヒヌマイトトンボの観察です.午後に産卵するので,午後を設定したのですが,果たしてどうでしょうか.

▲ヒヌマイトトンボのオス.

▲午後2時過ぎの日向に止まっても平気である.

▲ヒヌマイトトンボの若いメス.こちらは茎の陰側に止まって日差しをしのいでいる.

▲ダニのようなものを捕食している.よく枯れ茎の表面をつつくような動きを見せるが捕食しているのだ.

▲成熟したウグイス色のヒヌマイトトンボのメス.摂食していたが産卵はしていなかった.

ごらんのように,ヒヌマイトトンボはいましたけど,産卵個体は見つけられませんでした.ヨシの間にもぐり込んでやっているのでしょうか.体がウグイス色になっている個体は1頭しか見つかりませんでした.未熟な橙色はたくさんいたのですけどね.時期がまだ早いのか,それとも,ヨシの中へ産卵に出払っているのでしょうか.それにしても,14:00から15:00という猛暑(32℃ありました)の中で日向に出て平気なヒヌマイトトンボ,いやはや負けそうです.

今日の観察はこれで終えました.では最初に戻って,大雨の後のトンボたちの状況調査です.まずは春のトンボの生き残りはいるのか,という点で攻めてみました.キイロサナエです.あちこち探してみましたら,結構生き残っていたのです.雨と飢えに強いのか,北部は雨が上がった時間帯があっで餌を食べることができたのか,よく分かりませんが,よく生き残っていました.

▲大水が出たため草に泥がついている.キイロサナエのオス.

▲まだまだ元気なキイロサナエのオス.

▲止まっている木にたくさんの浮遊物が絡みついている.大水の爪痕である.

▲大水で水の底にたくさんの砂がたまっているのだ.キイロサナエのオス.

次はクロスジギンヤンマ.これは探したわけではありません.飛んできたのを偶然に見つけたものです.産卵に入ってきました.ヤンマの産卵は,オオシオカラトンボやシオカラトンボのオスがメスと間違えるのか,よく追いかけられて産卵の邪魔をされるのです.このクロスジギンヤンマも同じであちこち逃げ回っていました.ところが,最終的に落ち着いたのが,これまた私の足下.人間がいるので,シオカラトンボたちの邪魔が入らないからでしょうかね.ということで,またまた至近距離からの観察です.

▲足下に止まったクロスジギンヤンマのメス.大きく動くと逃げられそうで逆に撮りづらい.

▲まだまだ元気そうな個体である.クロスジギンヤンマは7月まで活動していることがよく分かる.

▲複眼の色が黒ずんでいて,それなりに日齢が経過していることが分かる.

次はハラビロトンボです.ハラビロトンボは春のトンボというわけではありませんけど,春から出ているトンボということで,状況を見てみました.ハエが飛ぶようなほどいた以前よりは数が減っていましたが,まだまだ元気でした.

▲ハラビロトンボの交尾.背景の草に泥がかぶっていることが分かる.ここは水に浸かったのだ.

▲ハラビロトンボの交尾.カンガレイの茎にも泥がついている.

▲交尾を終えたメスはしばらく静止する.このあと産卵場所を求めて飛び回っていた.

▲老熟したハラビロトンボのメス.豪雨を乗り切った感がある.

可憐なハッチョウトンボは生き残っているかなと,行ってみましたところ,何事もなかったようにたくさんいました.羽化直後のメスもいて,まだまだしばらくは繁殖活動が続きそうです.

▲ハッチョウトンボのオス.豪雨の影響をまったく感じないきれいな状態である.

▲こういった小さいトンボは,雨でもうまく隠れることができるのだろう.

▲今日羽化したと思われるハッチョウトンボのメス.まだまだ繁殖活動は続きそうである.

この間近場を回ったときに見つけられなかったコフキトンボもいました.嬉しいことです.よくぞ生き延びた.

▲生き延びていたコフキトンボのオス.

では続いて夏のトンボたち.まずはハグロトンボ.オスたちは流れの草に止まってメスを待っていました.産卵しているメスもいました.ハグロトンボがいつもたくさん集まるコカナダもが大水で流されたためでしょうか,きれいな水の流れで産卵するハグロトンボが撮れました.いつもごちゃごちゃした風景になるのですが,今日は,アオハダトンボみたいな絵になりました.オスは結構メスにディスプレイ的な行動を見せていました.

▲ハグロトンボのオスとメス.オスは腹部先端を反らして白色部を見せている.

▲ハグロトンボの産卵.

▲コカナダもが流されて,こういった場所に産卵すると,アオハダトンボ的である.

▲翅もきれいで成熟したての若いメスである.

キイトトンボは,文字通り,うじゃうじゃいました.イトトンボたちは,1週間ぐらい続く雨でも平気なんでしょうかね.アジアイトトンボが産卵しているかと思って写真を撮ってみますと,オオイトトンボの単独産卵でした.大きさはアジアイトトンボと間違うくらい小さいです.多分二化目でしょう.

▲緑型のメスを従えるキイトトンボ.

▲黄色型のメスと産卵をするキイトトンボのペア.

▲小型のオオイトトンボの単独産卵.

あと,ショウジョウトンボ,シオカラトンボ,コシアキトンボ,ウチワヤンマなど,定番のトンボたちも元気でした.

▲ショウジョウトンボは相変わらず元気である.

▲橙色味を帯びたショウジョウトンボのメス.

▲シオカラトンボのオス.意外と真横から撮ることはない.

▲シオカラトンボのメスは,水辺を離れて休んでいる個体が多かった.

▲個体数は少なかったが,コシアキトンボも他のトンボに混じって飛んでいた.

▲ウチワヤンマのオス.翅にくすみが感じられ,雨をのりきったことが分かる.

そんなトンボたちの写真を撮っていると,オオヤマトンボが目の前に産卵はいりました.なかなか目の前にはいることはないのでちょっと興奮しました.しかし,シオカラトンボが,メスと間違うのか,追いかけ回し,オオヤマトンボは数回打水した後,どこかへ行ってしまいました.シオカラ君邪魔しないでください.完全ピンボケですが片隅にお邪魔虫シオカラ君の証拠写真を載せておきます.

▲オオヤマトンボの産卵.体をひねっていることが分かる.

▲体を岸の方にひねって打水した水を飛ばす.枠内はシオカラトンボが追うところ.

▲岸辺を往復して産卵を続けるオオヤマトンボのメス.

今日は午前中は走り回り,午後はゆっくりと粘る,そんな観察日でした.ということで,今日の観察順にはなっていませんが,見たトンボを紹介しました.写真に撮れなかったものではギンヤンマ,クロイトトンボが飛んでいました.アキアカネのテネラルなのも1頭いました.あまり豪雨によるトンボの減少を感じなかった今日の観察でした.

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No.609. 長期豪雨の後で.2018.7.10.

今はちょうどヒメサナエの観察に適した時期です.しかし降り続いた雨で川の上流域はまだ危険な感じがして,行くのをためらっています.川の水位は依然高く,上流近い中小河川は泥水が流れています.山はまだたっぷりと水を含んでいて,崩落の危険性は減っていないでしょう.ヒメサナエのいるような上流はきっと河床がとても荒れた状態になっていると思われます.この週末くらいになれば水量は落ち着き,崖崩れの心配も減ると思いますので,一度様子を見に行ってみることにしたいと思います.ヒメサナエ,オジロサナエ,ミヤマサナエ,オナガサナエと,川に入りたい時期なのに,これだけはどうしようもありません.

今日は,近所をぶらっと回って,長期豪雨によるトンボのダメージを「感じ」とることにしました.まず,オオシオカラトンボはたくさんいて,豪雨の影響を感じさせないようでした.

▲あちこち水が流れていて湿地状になっている道や流れに止まっていたオオシオカラトンボ.

エゾトンボが摂食飛翔をしていました.この場所で知人に出会い,「大阪の方ではエゾトンボが本当に見られなくなった」と言っていました.たしかに,エゾトンボも各地で減少傾向が感じられます.今年はちょっと注意してみてみたいと思いました.

▲エゾトンボのオスが摂食飛翔をしている.高度はやや高い.

ヒメアカネが,エゾトンボが摂食飛翔している湿地で,数頭羽化していました.豪雨の後で羽化した彼らは運がよかった.ひどい雨を水の中でやり過ごしたことで,安定した天気のもとで成長していくことができます.

▲羽化直後のヒメサナエのメス.

次に,平地の明るい池に行ってみました.コフキトンボが生き残っているかを調べに行ったのですが,姿は完全に消えていました.いたのは,チョウトンボ,ウチワヤンマ,ウスバキトンボでした.チョウトンボは結構たくさんいましたが,それでも豪雨前より減っている感じがしました.オオヤマトンボが飛んでいました.待っても帰ってこないと思っていると,メスを捕まえて木の高いところへ飛んでいきました.おめでとう.

▲チョウトンボ.各池でそれなりの数が飛んでいた.

▲ウチワヤンマのオス.

▲日を避けて太陽から見て裏側に止まるウスバキトンボのオス.

最後に見たのはクロイトトンボのメス.翅や体に豪雨を乗り越えた跡が感じられる個体でした.よくがんばったね.

▲豪雨を乗り切った感じのするクロイトトンボのメス.

なんせ1週間雨が降り続いたわけですから,雨は我慢できたとしても,餌が採れずに飢えていたと思われます.かなりのトンボにダメージがあったのではないかと推測しています.明るい池でもギンヤンマの姿をまったく見なかったですし,他にはコオニヤンマ1オス,シオカラトンボ数個体,ハグロトンボ3オス,ショウジョウトンボ2メスと,オオシオカラトンボとチョウトンボを除けば,トンボのほとんど飛ばない,本当に静かな森と池でした.

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No.608. 今日はオオシオカラトンボとチョウトンボ.2018.7.1.

私(わたし)的には,いよいよ夏の始まりです.ニイニイゼミの鳴き声も聞きました.夏のトンボを見に行きます.夏のトンボは普通種が多いのですが,彼らも大切なトンボ仲間.きちんと記録していきます.今日はまずはコフキトンボをということで,それなりに数がいた池に出向きました.でも,いたのは3頭だけ.コフキトンボは6月の観察時より各池で数が減っている気がします.

▲コフキトンボのメス.メスがいても止まっているだけ.

▲コフキトンボのメス.上と同じ個体である.

そのほかには,ウチワヤンマとコシアキトンボがぽつりぽつり止まっているだけです.アカトンボの姿もほとんどなく,少し離れたところにマユタテアカネの未熟なメスが止まっていただけでした.

▲ウチワヤンマのオス(上)とコシアキトンボのオス(下).

▲マユタテアカネのメス.少し離れた木陰に止まっていた.

ただ一つとても数が多く元気だったのはチョウトンボです.あちこちで追いかけ合いをしています.水草の間や,時には空の上の方まで飛んでいきます.まだ未熟な個体もいました.どんどん出てきて池を賑わしています.チョウトンボがこれだけいるのに,なぜコフキトンボはいないのでしょう.本当に理解に苦しみます.

▲キショウブでしょうか,水草の間を飛び回るチョウトンボのオスたち.

▲チョウトンボの追いかけ合いは時には上空に舞い上がるまで行われる.

▲まだまだ羽化が続いているチョウトンボ.オス.

▲羽化して間がないメス.紫地に青緑色に輝く個体.

ということで,コフキトンボは諦め,ナニワトンボの未熟なオスを探しに行くことにしました.ところが,着いた池は水が完全に抜かれていました.改修するということです.いちおう探してはみましたが,何もいるはずがありません.そこで,次は,ハネビロエゾトンボの羽化,あるいは羽化殻を探してみることにしました.ここで偶然知人に出会い,いろいろと案内してもらいました.

▲ハネビロエゾトンボの羽化殻.

羽化殻はありましたが,羽化を見るならもう少し早いほうがいいらしいです.その代わり,未熟なハネビロエゾトンボが摂食飛翔をしているのを見ました.空をバックにすると写真が撮りやすくなるので,少し高いところを旋回飛翔してくれるハネビロエゾトンボの摂食飛翔は,いい撮影対象になります.

▲林縁で摂食飛翔をするハネビロエゾトンボのメス.

▲ハネビロエゾトンボのメス.まだテネラルな輝きが感じられる.

▲低く林のすぐそばを飛ぶハネビロエゾトンボのメス.

成熟したオスが流れを飛ぶのも見ました.まもなく本格的なハネビロエゾトンボの季節になりそうです.

そのあと,ウチワヤンマを見ることができました.池から離れた少し開けた明るい谷筋の木のてっぺんに,メスが何頭か止まっていました.いかにもウチワヤンマがねぐらにしそうな環境でした.

▲木のてっぺんに止まって,ときどき摂食しながら休むウチワヤンマのメス.

▲木のてっぺんに止まっていても敏感に人を感じて飛び立つ.ゆっくり近づいて撮る.

今日は下から見上げる写真ばかりになっています.ちょっと首が痛い感じです.そのあと,知人の方と情報交換をして,帰途につくため駐車場に止めた車でカメラなどの整理をしていますと,駐車場に漏れ出ている水のところに,オオシオカラトンボのメスが産卵に来ました.先ほどまでオスが往ったり来たりしていたのですが,その姿は見えません.オスって肝心なときに姿を消しているなどと思いながらも,メスの賢さに敬服してしまいました.で,早速写真撮影です.

▲下水の蓋が見える.駐車場に水が出てきていて湿地状になっている.

▲打水する場所を探しているのだろうか,オオシオカラトンボの産卵.

▲打水の瞬間で,泥水が前方に飛び始めているのが分かる.

▲球形の水滴が1つ写っているのが分かるだろうか.こんなところでも水を飛ばして産卵している.

▲あちこちへ移動しながら産卵を続けるオオシオカラトンボのメス.

▲打水直後の状態.前方に飛ぶ水滴が写っている(白矢印).

こんなところで産卵しても,水が切れて乾燥したらおしまいです.無駄な産卵になるのでしょう.などと考えていると,オスが帰ってきました.「オス君,さっきまでメスが来ていたのに,きちんと縄張りから離れずに待たないといけないよ」と心の声をかけてやりました.イレギュラーな産卵でしたが,記録としては面白いものが撮れました.

▲メスがいなくなってから縄張りに戻ってきたオオシオカラトンボのオス.

さて,12時も回ったので帰ろうかと思いましたけれど,朝見たチョウトンボのことを思い出し,帰り道にチョウトンボを見に行くことにしました.行った池は太陽光発電設備が建造され,池の環境は大分悪くなっていますが,チョウトンボはそんなことも気にせず,飛び回っていました.ちょうど昼過ぎの産卵の時刻だったのでしょうか,あちこちでメスが産卵していました.

▲メガソーラーが設置された観察池.播磨南部のため池にはあちこちに太陽光発電が設置されている.

▲チョウトンボの産卵.アオミドロがいっぱい浮かんでいるが,それが好きなようである.

▲別の所ではオス色のメスが産卵していた.珍しく後翅の先端まで色が着いている完全なオス型メスである.

池にはもうオスがひしめくように飛んでいます.チョウトンボのメスが産卵に来ると,もうそれは大変,メスは数回打水するごとに次々と別のオスに捕らえられ,交尾を強いられています.でも見ていると,メスはそんなこと気にせずに,産卵を続けているように見えます.あるメスは,次々に接近してくるオスを見事にかわしながら,産卵を続けていました.チョウトンボにとってこれはもう当たり前のことなんだと納得させられました.

▲左右の後翅に切れ目がある個体.下の交尾の写真のメスである.このメス何回も交尾されていた.

▲池の中央を交尾状態で飛び回るチョウトンボ.オスの前翅端に黒色部があって下のオスとは異なる.

▲交尾しながらの飛翔.交尾時間は1分程度.オスはすぐに放して,メスは産卵を再開する.

▲交尾状態で植物の先端に止まろうとする.

▲お酢は脚をついて止まろうとしたが,...

▲風が強いのか,草が不安定なのか,すぐに飛び立ってしまった.

池にはショウジョウトンボもたくさん飛んでおり,周辺にはメスが止まっていました.暑いのでしょうね,腹部挙上姿勢をとっています.そう,コフキトンボもいました.2頭見かけました.いてもいいと思う池ですが,ここもやはり,コフキトンボの数は少ないです.

▲ショウジョウトンボのまだ若いメス.腹部挙上姿勢で暑さをしのいでいる.

▲コフキトンボは,腹部挙上せず,逆に腹部を下げて暑さをしのぐ.

コフキトンボはどこへ行ったのでしょう.などと考えながら,もっとも暑い2時ころ,帰途につきました.今日はコフキトンボに始まり,コフキトンボで締めくくりました.最後に久しぶりのゲスト紹介.ジャコウアゲハです.

▲ジャコウアゲハ.

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No.607. 昼から晴れて...2018.6.28.

今日は朝のうちはどんより曇り空.今にも雨が降りそうだったので,休息日にしていました.が,昼から青空が見え始め日が差してきたので,近くの池に,コフキトンボの様子を見に行ってみました.池を3つ回りました.しかし,風が強かったのか,コフキトンボどころか,トンボの姿がほとんどありませんでした.そんな中,一つ目立ったのが,オオキトンボの羽化直後の個体でした.

▲オオキトンボの羽化当日と思われる個体.未熟なオオキトンボは本当にきれいだ.

▲上と同じ個体.順光で撮影すると,美しい輝きがあまりはっきりとしない..

写真以外にもう1頭見かけましたが,アプローチできない池の方に飛んで逃げました.これ以外には,コフキトンボが合計4頭,コシアキトンボが2頭,ウチワヤンマが1頭,以上ですべてでした.

▲コフキトンボのメス.コフキトンボは以前の観察当時より,個体数が減っている感じがする.

風のせいと言ってしまえば簡単ですけど,本当にトンボがいません.「沈黙のなんとやら」という言葉がぴったりです.まあ,今日は近くの散歩程度でした.この週末からいよいよ7月に入りますので,夏のトンボが一気に目立つようになると思います.

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No.606. ヒメサナエとオジロサナエのロケハン.2018.6.26.

昨年まで年中行事となっていたオジロサナエとヒメサナエの繁殖活動の観察.昨年言っていたように,観察していた谷に,ついに道路工事が入り立ち入り禁止に,そして生息場所もおそらく潰れていると思います.仕方のないことですが,残念です.

▲毎年のように観察を続けていた谷筋に,道路建設が始まった.

こうやって,観察を続けていた場所が,一つ,またひとつと,消えていきます.私がトンボを観察し始めたのは高校を卒業したあたりからでした.就職してしばらくブランクがありましたが,1987年あたりから再開しました.もう30年になります.その間いろいろな場所が消えていきました.歳を取ると喪失感にさいなまれると言われますが,まさにこれがそうなのでしょうね.一度,消えた生息地特集でもやってみますか.

▲かつてヒメサナエがたくさんいたのだが,...こういった場所が消えていくのだ.

さて,そういうことですので,オジロサナエとヒメサナエの観察場所を開拓しなければなりません.いくつか候補地はありますが,今日はそのうちの一つに出かけました.車に自転車を積んで小回りのきくようにして,あちこちを覗きます.

▲ヒメサナエは頑張っていた.道路工事現場のすぐ下流側である.

▲道路が完成してもやって来るといいのだが.ヒメサナエのオス.

もうヒメサナエは川に出ていました.オジロサナエも1頭川に出ているのを見ました.両種とも,産卵に来そうなポイントをロケーション・ハンティングした結果,いくつか良さそうな場所がありました.7月に入ってから観察に出かけてみようと思います.

▲新規開拓地の一つで.珍しくオジロサナエ(左)とヒメサナエ(右)のツーショット.

▲オジロサナエがクモの巣にかかっている.

ということで,今日はやたら走り回っただけの一日でした.

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No.605. ハッチョウトンボの観察.2018.6.24.

データ放送の天気予報によると,今日は北部の方が天気が良さそうなので,一路北を目指して出かけました.今日は特にねらいを絞れなかったので,行った先でたくさんいるトンボの記録を撮ることにしました.夏のトンボは種類が多いので,最初のうちはこの方式で観察するのがベストです.現地に着いて周辺を一回りした結果,ハッチョウトンボの個体数が多かったので,今日はこれをメインターゲットにしました.

▲ハッチョウトンボのオス.今日はざっと数えただけでも30頭を超える数が出ていた.

▲ハッチョウトンボのメス.オスに対してメスの姿を,産卵時以外にはまったく見つけられなかった.

▲あちこちに止まっているオスたち.右上のような未熟な個体は少なかった.

▲ハッチョウトンボのオスたち.成熟直前と思われる個体が腹部挙上姿勢を取っている.

オスはたくさん湿地に出ていました.ハッチョウトンボは生息場所にオスとメスがいっしょに生活しているのをよく見ていました.そこで周辺の草むらを探しましたが,いくら探してもメスは見つかりません.上のメスは,産卵に来たメスです.

さて,観察のメインは繁殖活動です.オスは私が到着したときから縄張り活動をやっていました.ものすごいスピードでぐるぐる回りながら追いかけっこをしています.さすがにこれはカメラには無理,小さい上にすばしこい.ビデオ向きの被写体ですこれは.以前の観察で産卵にやって来るのはお昼頃でしたので,先に昼食を済ませて,待ちました.11:52,オスがメスを捕まえて交尾に入るのを目撃しました.このペアの写真はすべてピンボケ,オートフォーカスってこんなことがあるのですね.でも今日はオスがたくさん出ていたので,また来ると信じて次を待ちました.12:03,またオスがメスを捕まえて交尾態になりました.

▲12:03,ハッチョウトンボの交尾.足下にメスが入ってきたので最初から観察.本日2回目の産卵観察.

▲交尾が終わると,メスは交尾のために止まっていた草と同じ草に短時間静止する..

今度はすべてマニュアルフォーカスにしました.短時間の交尾が終わるとオスはメスを放して近くに止まります.メスは交尾していた草に止まることが多いです.ちょっとの間静止状態が続いてから,メスは飛び立ち打水産卵を行います.しかし,オスが執拗に追いかけ回すせいか,すぐに止まってオスの関心をそらせます.不思議なんですが,メスが止まってしまうと,ほとんどの場合オスはそのメスに関心を寄せません.今日1回目の産卵の時はその例外で,止まったメスにオスが襲いかかり,嫌気がさしたメスが飛び去りました.なので,1回目の産卵観察はとても短時間でした.

▲産卵は忙しい.打水産卵ではあるが,あちこち敏捷に移動して産卵する.

▲数回打水したかと思うと,湿地の草に静止する.

▲メスは常にと言っていいほど,オスに追いかけられながら産卵をしている.

最初に交尾したオスは必死で他のオスを追い払おうとしますが,いかんせん,オスが多すぎます.メスは他のオスに捕まって再交尾します.そしてまた同じように交尾が終わると,オスはメスを放し,メスは交尾していた草に止まってつかの間静止しています.この瞬間をうまくカメラに収めることができました.交尾していたのと同じ草に止まる様子が分かると思います.草についている葉の形をよく比べると.同じ草であることが分かります.

▲とうとう別のオスに捕まってしまい,再交尾を強いられる.

▲上の交尾ペアのオスがメスを放した瞬間である.メスはオスに摑まっていたので空中に放り出される.

▲オスに放り出されたメスは,とりあえず目の前の草,つまり交尾していた草に止まろうとする.

▲止まると,短時間じっとして,その後産卵を再開する.上の4枚,同じ草であるのが分かる.

そして再び飛び立って産卵を開始します.最近はトンボの数が減って,オスの密度が低い状態で産卵するのを見ることが多くなりました.そんな場合,メスはほとんどオスに煩わされずに産卵を続けられます.でもものすごい数のトンボがいたのが普通だった昔,メスの産卵は本当に大変な仕事だったのだろうと想像できます.

▲産卵を再開したメス.湿地面に向かって打水地点を確かめているのか?.

▲打水の瞬間は撮れなかった.これは打水直前であろう,腹部が下を向いている.

▲この翅の動きから,ホバリングしているのがわかる.

▲そしてまた止まるのだ.メスは本当に産卵中によく止まる.

その後も,飛んで産卵しては止まり産卵しては止まりを繰り返しました.すると,また別のオスがこのメスを捕まえて交尾をしました.一度の産卵で三度目の交尾です.ショウジョウトンボやヨツボシトンボなどでも,こういった複数回交尾はよく見られます.交尾が終わるとまた同じ草に止まり,そして産卵再開と,本当にパターン化した産卵行動です.メスも慣れたもんですな.

▲今度は止まっているところから….

▲産卵再開.しかしこのあとすぐにまた別のオスに捕まるのだ.

▲1バッチの産卵の間の,3回目の交尾である.多分全部異なるオスであろう.

▲交尾のあとは同じ草に止まるのはまったく同じ.

▲オスはメスから少し離れたところに止まる.

▲産卵再開!.

▲動きが非常に素早いが,珍しく多くにピントが来ていました.

▲これが最後の静止.12:09.メスの産卵ミッション完了.ご苦労さんでした.

上の写真の最後の静止のあと,メスは飛び去りました.産卵終了です.12:09でした.さて,ハッチョウトンボの産卵を観察していると,キイトトンボが私の気を引こうと?目の前で産卵をしてくれています.赤いハッチョウトンボの次に黄色いイトトンボです.まだキイトトンボは本格的なシーズンというほどではありません.未熟な個体が,草むらなどにたくさん群れていますから.あと,1週間もすれば本格的なシーズンインとなるでしょう.

▲キイトトンボの連結植物内産卵.

▲これは上とは異なる個体である.

▲陰でストロボを焚くと夜みたいな写真になってしまった.

▲上のペアが飛び立った瞬間.

▲キイトトンボの成熟オス.草むらに入るとたくさん止まっていた.

▲情けない話だが,これはオスかメスか? いちおうメスと判断している未熟なキイトトンボ.

さて,あとはその他のトンボたちの状況を記録しておきましょう.まずは交尾を二題.オオイトトンボとモノサシトンボです.モノサシトンボはあちこちの池で姿を見せ始めています.もう少し季節が進めば個体数はもっと多くなるでしょう.オオイトトンボの方は4月から活動していましたので,もう2ヶ月になります.ずっと,繁殖活動を継続していますね.

▲オオイトトンボの交尾.今日はオオイトトンボの産卵よりは交尾をよく見かけた.

▲モノサシトンボの交尾.メスが重いのか,いつもだらんとした交尾をしているように思う.

シオカラトンボやショウジョウトンボは,もうすっかりシーズンインして,観察に来るたびに繁殖活動を見ることができます.今までこういった普通種をおろそかにしてきたので,今年はていねいに記録を撮っていくつもりです.

▲シオカラトンボの交尾.

▲産卵するシオカラトンボのメス.

▲ショウジョウトンボのオス.鮮やかさが少し消えて日齢が経っている.

▲連続打水産卵するショウジョウトンボのメス.このメスも複数回交尾を強いられていた.

シオカラトンボに混じって飛んでいたのが,なんと,ヨツボシトンボです.だいたい5月の連休あたりがピークのトンボです.もう,同時期のコサナエもトラフトンボも姿を消していましたが,ヨツボシトンボの老熟個体が,元気に水面でシオカラトンボと渡り合っていました.また日陰ではネキトンボが羽化していました.このネキトンボ,羽化殻が腹にくっついています.羽化殻ついでに,ネキトンボの羽化殻と,別の池に付いていたコフキトンボの羽化殻と成虫も記録しておきました.さらにオオシオカラトンボもついでに.

▲この時期になるともう希少価値のあるヨツボシトンボ.

▲羽化したネキトンボのオス.腹に羽化殻がくっついている.一体どうなっているんだろう.

▲左:コフキトンボ,右:ネキトンボ,それぞれの羽化殻.

▲別の池での撮影.コフキトンボのオス.大分老熟してきている.眼が真っ黒.

▲オオシオカラトンボのオス.ここにはメスは現れなかった.

羽化といえば,アキアカネの未熟な個体もあちこちで見られました.やはり日向は暑いのでしょうね,日陰の草の中にもぐり込むようにして止まっている個体が多かったです.弱々しく飛ぶアキアカネのテネラルな個体は,他のトンボたちの格好の餌になるのでしょうか.シオカラトンボがアキアカネを食べていました.

▲アキアカネのテネラルなオス個体.

▲アキアカネのテネラルなメス個体.

▲テネラルなアキアカネをおいしそうに食べているシオカラトンボのメス.

最後に,実は今日も密かに期待していたヤマサナエの産卵,オスはいましたけれども,産卵は今年は観察できずに終わりそうです.ヤマサナエはキイロサナエに混じって頑張っていました.

▲ヤマサナエはまだまだ元気である.

▲キイロサナエのオス.今はこっちがシーズンだ.

この他にもトンボはたくさんいました.ホソミオツネントンボ,モートンイトトンボ,クロイトトンボ,セスジイトトンボ,クロスジギンヤンマ,ギンヤンマ,ウチワヤンマ,コオニヤンマ,オオヤマトンボ,コシアキトンボ,チョウトンボなどです.全部で24種類,6月は本当に種類数だけは多く見られる時期です.

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