神戸のトンボ広場の記録

 オニヤンマ アクシデント 他  権兵衛  2018年9月7日(金) 22:33

6月29日、6月22日にはなかったオニヤンマの羽化殻が目に付きました。
この一週間の間に羽化が始まったのでしょう。数えてみると8個ほどありました。
その後、8月1日まで羽化殻を回収しました。
8月1日時点では草の勢いが強くなってしまったので発見は困難を極めました。
同一箇所ですが、流れに沿って延べ100m程の範囲でした。

早い時刻に覗いてみれば羽化途中の姿が見られたのでしょうが、いつも時刻が遅かったので羽化直後のまだ飛ばないオスだけしか見ることができませんでした。

画像1、2 いつまでも飛ばない♂。左の複眼が窪んでいました。
右脇に羽化殻があったので、この個体のものと思っていましたが、回収したら♀のものでした。
何処からか飛んできたと推測できます。この個体のものの確証はないですが、数メートル離れた草で♂の羽化殻を2個回収しました。
果たして、この♂に何があったのでしょうか。可能性でも構いませんのでご教示をお願いいたします。

画像3 のんきな♂。何時頃羽化したのかは不明ですが11時台でも葉裏にとまっていました。12時半頃に覗くと飛び立った後のようで姿はありませんでした。10センチほど離れた草に羽化殻がありました(3ページ目の画像2)。
このようなのんきな♂(個体)もよくいるのでしょうか。

画像4 不運な♂。7月26日以降に羽化を始めたと思われます。目撃できた最後の羽化殻(?)です。
果たして、羽化途中に何があったのでしょうか。可能性でも構いませんのでご教示をお願いいたします。

画像と質問、次に続きます。

 オニヤンマの羽化姿勢  権兵衛  2018年9月7日(金) 22:35

画像1 コンクリの上で水平に。
画像2 草の葉裏で海老反りに。
画像3 垂直壁で胸部を反らせて。
画像4 草の葉表でそれなりに。

画像、次に続きます。

 オニヤンマの羽化姿勢 他  権兵衛  2018年9月7日(金) 22:37

画像1 草の葉表で、腹部をやや反らせて。
画像2 草の葉裏にぶら下がり。
画像3 垂直壁でそれなりに。
画像4 つかまっているだけで疲れそうな姿勢。これは適切な表現が思い浮かばなかったです。
羽化殻を観察した限りでは羽化時の姿勢が8パターンありました。オニヤンマの羽化姿勢はこんなに多様なのでしょうか。

それと、画像4の赤色矢印の指す突起状のものは何でしょうか。
以上、よろしくお願いいたします。

本日、お遣いに出かけたら、街中に色付いたアキアカネ♂がいました。

 オニヤンマ  管理者  2018年9月9日(日) 9:49

ご投稿ありがとうございます.

(1) 複眼のへこみ,羽化失敗について
 複眼がへこむことは,正常な状態ではありませんから,何かの外力がかかったということでしょう.その外力を何によって受けたかは,まったく分かりません.羽化途中で落ちたのか,飛ぼうとして何かに当たったのか,想像の域を出ませんね.
 羽化失敗はよくあることで,これも理由は分かりません.栄養不足,乾燥のしすぎなどが指摘されることはあります.

(2) 羽化の多様性について
 羽化姿勢をいう場合,羽化殻の位置だけではものを言うことはできません.特に羽化の支持物が葉のように柔らかい場合はそうです.それは羽化途中は,オニヤンマの体重がかかっていて,葉がしなってしまいるからです.羽化後は羽化殻だけになるのでその「しなり」はなくなり元に戻ります.9枚目の写真などは羽化殻が水平になっていますが,羽化しているときはかなり下方にしなっていると思います.
 そういう意味で面白いのは5枚目の写真です.コンクリートはしなりませんから,そこで羽化していたとなると,これはちょっと普通ではあり得ないことです.羽化殻が落ちたり,風で飛ばされたりして落ちていたと考えるのが普通でしょう.
 オニヤンマの羽化姿勢は,倒垂型で,腹部や翅は重力の方向に伸びていきますから,それさえ確保できれば「羽化殻の」多少の位置の違いや止まり所の違いはあっても問題はありません.その場でいちばん安定したところを幼虫はさがして,定位しているのでしょうね.

(3) 矢印の構造物
 これは何か私にも分かりません.また幼虫を採ったときに観察してみることにします.

 台風の連発,その後の長雨,ここのところトンボを見に行くことができません.特に今が旬のナニワトンボやリスアカネといった,池の水が減ったところで見られるトンボが,池が満水状態のために観察できなくなりそうです.

それでは失礼します.

 謎 5枚目の写真  権兵衛  2018年9月9日(日) 23:51

オニヤンマの件、ご教示をありがとうございます。
(1) 複眼のへこみ,羽化失敗について
は、そうなる前の状態を見ていた訳ではないので、どのようなアクシデントがあったのかなどは、確かに想像の域を出ないですね。
でも、機会があれば、アクシデントに遭う過程を観察してみたいと思いました。

(2) 羽化の多様性について
オニヤンマの羽化姿勢は倒垂型でしたね。確かに、柔らかい葉などはオニヤンマの体重が解放されれば戻りますね。軽い羽化殻だけの状態を見てしまったので考察不足でした。

しかし、5枚目の写真だけは謎が残ります。古い消波ブロックの上なのですが、踏み潰された大きめな羽化殻があるのに気付き、探したところ5枚目の写真のものを見つけました。
草や垂直壁の羽化殻と同様に慎重にはがしたのを憶えています。はがしたときの感触が、落ちていた・乗っていたものとは違いました。
謎解きは来年以降の課題にしたいと思います。現場を押さえて証拠画像が撮れればよいのですが。

(3) 矢印の構造物
泥が付いていなかったので、突起状のものに気付き気になりました。
今気付いたのですが、11枚目にも写っていました。

色々とありがとうございました。

昨日、所用の帰路に覗いてみました。
暗い曇天で時々パラパラとしていたのですが未練があり覗いてみたのですが、一服する間もなく、ミヤマアカネの連結産卵が目に付いてしまいました。最後は単独産卵(警護付き)になりました。
連結も単独もめまぐるしく移動するのでピントが追いつきませんでした。
メスが去った後はオスが別のメスを待っているように水際に待機しました。

オオブタクサが大きくなってきたので先が心配です。ヒガンバナが終わる頃はオオブタクサ林になりそうです。

台風時の大水の痕なのでしょうか、流れの中に砂が堆積してオニヤンマのメスが好みそうな環境があちこちに出来ていました。
浅くもない所で、どのように産卵するのか気になっていたのですが、なるほどと思いました。
オスがしきりにメス探しをしていましたが、今にも本降りになりそうな雲が近付いていたので観察は諦めました。

神戸のトンボ広場の記録

 ショウジョウトンボ  umbr  2018年9月2日(日) 20:59

今年はあまり見かけなかったショウジョウトンボを2匹発見したので撮り、家に帰ってPCで拡大して見ると変な事に気が付きました。
1匹のトンボに妙な網目模様があり(1枚目、拡大トリミングしています)。胴体の方にもところどころ赤くない部分がある。
参考までに、完全に真っ赤なもう1匹のショウジョウトンボ(2枚目)。

考えるに網目模様のある方は成熟しきっていない若い♂だと思うのですが、こんなショウジョウトンボを見たのは初めてです、。どうでしょうか。

 私も見ています  管理者  2018年9月3日(月) 6:50

ご投稿ありがとうございます.

こういったショウジョウトンボは,ずっと以前,掲示板に投稿されたこともありましたし,今年私も見ています.私の見たものは,翅の基部がまだ真っ赤になっておらず,橙色をしていますので,まだ完全に成熟していない個体でした.ご投稿の写真は,だいぶん翅の基部が赤くなっているようですが,真紅にはなっていないようですので,まだ未熟さが残っている感じです.なおこのようになる理由はよく分かりません.

それでは失礼します.

 ショウジョウトンボ  umbr  2018年9月3日(月) 18:40

有難うございました。ショウジョウトンボは羽化したての頃は美しい金色なのにいつの間にか真っ赤になっている印象でした。考えれば一夜にして赤くなるわけも無く、必ず「過渡期」はあるはずだったんですね。付け加えれば成熟♂は足も黄色から濃い赤になっています。

これがアカネ類だったらけっこう注意して経過を見守っていたはずなのに、ショウジョウトンボの場合はあまりにも身近なトンボなので見逃していました。

神戸のトンボ広場の記録

 イトトンボの判定をお願いします   権兵衛  2018年9月1日(土) 16:10

眼鏡をかけたら、イトトンボの存在に気付きました。
9年間、眼鏡は使用していなかったのですが、眼科に掛かる都合で眼鏡使用に戻りました。

--- ホソミイトトンボ?(画像1、2)
8月4日、山地の薄く木漏れ日のあたる谷地形の場所で1匹のイトトンボが潜んでいました。腹部を上下に振りながらとまるイトトンボでした。
明るさの加減で、とまっている場所をファインダで捉えるのに時間が掛かり、また、ストロボの調整をするほど撮らせてくれないトンボでした。
さらに、足場も悪く、思うように撮れませんでした。それと、距離が近いためか、嫌われて斜面の高い所へ逃げられてしまいました。

明るくないくぼを眺めましたが他の個体は見えませんでした。
オスが1匹だけでしたが、つたない観察経験からホソミイトトンボではないかと思いました。

ホソミイトトンボは、2017年4月、野周りの溜池で、連結植物組織内産卵などを目撃。
確認のため、Webで調べると、県域ではちょっと離れた場所のようですが、2016年5月の記録があり。それが、県内の初記録とのこと。
別件で、2014年1月に調べた時には生息している情報はなかったです。

と、そんなホソミイトトンボですが、2018年は満を持して観察に望んだのですが、溜池では姿を見ることができませんでした。
今年は無理かと諦めていたところで、山地でホソミイトトンボらしき個体を目撃したので、新たな観察課題ができるかも知れません。

不明瞭な画像ですが、画像1、2のイトトンボの正体は何でしょうか。

--- アジアイトトンボ?(画像3)
河川敷、側流。ちょうど、
神戸のトンボ/兵庫県とその近隣のトンボたちリスト/グンバイトンボ
https://www.odonata.jp/01live/Platycnemididae/Platycnemis/foliacea_sasakii/index.html
にある川の画像のような雰囲気の流れ。ただし、川幅は3〜4mくらい。

8月17日、北西風の強い日。流れの際に、ふと、30mmほどのイトトンボがとまりました。草藪で、撮り逃がしました。そこで、流れに入ってようやく見つけました。
別個体で、25mmほど。風にたなびいているので1枚撮るのがやっとでした。1枚撮った後で逃げられてしまいました。明るさがあっても、とまっている25mmほどのイトトンボを探すのは無理でした。
流れの中を往復しましたが、他の個体は見出せませんでした。

画像からアジアイトトンボのオスと思ったのですが、池や沼のトンボのような気がして疑問が残りました。
眼後紋と後頭条は撮れなかったですが、画像3のイトトンボの正体は何でしょうか。
また、アジアイトトンボの場合、川にも生息するのでしょうか。

--- オオアオイトトンボ(画像4)
河川敷。流れとしては、何処かで浸透し伏流水となったものが護岸の縁で表流水となり、極ゆっくりと流れている。そして、一部分、護岸沿いであるが両岸に土が堆積して、水面の上にはマルバヤナギやオニグルミの枝がせり出ている場所。
そんな場所で、流れの方から若すぎるオオアオイトトンボが出てきました。

まだ、眼鏡をかける前のことですが、6月22日、流れから出てきたばかりのイトトンボを目撃。マルバヤナギの幹にとまったのを確認。
ところが個体の色は薄く、さらに逆光で、カメラがまともに作動してくれなくて、撮り逃がしてしまいました。
気掛かりだったので6月29日は流れの岸を丹念に探索し、まともに飛べない個体を発見。まだ、岸から離れられない個体で、記録画像も撮れました。
画像を確認すると、オオアオイトトンボのメスでした。腹端には落下しきれない水球が写っていました。

疑問なのですが、オオアオイトトンボは止水域のトンボと思っていましたが、ゆるい流水域でも羽化しているのでしょうか。

以上の3件、よろしくお願いいたします。

 トンボの種類は合っています  管理者  2018年9月2日(日) 9:06

ご投稿ありがとうございます.

トンボの種類は,すべて合っています.ホソミイトトンボ,アジアイトトンボ,オオアオイトトンボです.

止水性のトンボが流水環境に産卵することや幼虫が生息していることはよくあります.逆はあまりありませんが,湖のような大きな止水環境には流水性の種が入り込みます.琵琶湖にアオサナエやホンサナエがいるようなものです.これについては,一説では,長い直線的な水辺(これは川の特徴)が続くところを認識して流水性の種がやって来るという考え方があります.

写真は,川で産卵するクロイトトンボ,川で産卵するギンヤンマです.流水環境は,水量の減少によって流れの一部が伏流し,一時的に水がある部分に貯まったような状態になることがあります.そうするとそこは止水環境のようになって,止水性のトンボがやって来ます.写真のクロイトトンボがそれです.そして水量が増えてもとの川に戻ると,川に幼虫が生息しているように見えてしまいます.なお,ギンヤンマは純粋に流れている川で産卵しています.

一般に川の方が溶存酸素量が大きく,また水温が高いほど溶存酸素が少なくなるので,緯度の高い(水温が低い)地方で止水環境に生息しているトンボが,緯度の低い(水温の高い)地域では流水に生息しているといったことはよくあるようです.例えばベニトンボはこのあたりでは止水性の環境に見いだされますが,沖永良部島へ行ったときは,池以外にも川に多く生息していました(写真:ベニトンボのメス).

流水性・止水性というのは,必ずそこに生息するという厳密なものではなく,それぞれの水環境に適応しているトンボたちだというふうに考えていただくとよいでしょう.ですから何かの原因によって違った水環境に入り込むことはあり得ることです.ただ最初にも言いましたように,流水性のトンボは止水域に入るのは難しいようです.多分溶存酸素量の関係が大きいのだと思います.大きな湖は湖岸が海の波打ち際のようになっているので,その曝気(写真:メガネサナエの産卵)によって溶存酸素が高くなるので,流水性種が生息できるのかもしれません.

それでは失礼します.

 イトトンボの判別、ありがとうございます  権兵衛  2018年9月3日(月) 12:37

不鮮明な画像からホソミイトトンボとアジアイトトンボ判別いただきましてありがとうございます。おまけに、オオアオイトトンボも判別いただきましてありがとうございます。

ホソミイトトンボは、思いも掛けない場所で見ることができました。
お蔭様で生息形態の観察、産卵場所の探索と課題ができました。
3度目の出遭いが、何時、何処になるか分かりませんが楽しみです。

止水性のトンボが、流水環境にも生息していることがあるとのこと。
アジアイトトンボとオオアオイトトンボの疑問が解けました。
オオアオイトトンボは、今までに山麓の水辺では、池にせりでた樹木の枝に産卵をするのを見ています。
もし、この場所なら、流れにせりでたマルバヤナギとオニグルミの枝が産卵場所になると思います。

また、『止水性のトンボが流水環境に産卵することや幼虫が生息していることはよくあります』の解説は興味深いものがありました。勉強させていただきます。
『一時的に水がある部分に貯まったような状態になることがあります.そうするとそこは止水環境のようになって,止水性のトンボがやって来ます』は、今回のアジアイトトンボがそうだったのだと思いました。

今後は、トンボの種類によって、流水性、止水性にこだわらず、環境に応じて柔軟に観察するつもりです。

昨日、観光旅行で千葉県に行ってきましたが、あいにくの空模様と時間の制約で未知のトンボとの遭遇は叶いませんでした。今日はカメラを乾燥させています。
近々に別の質問をする予定です。よろしくお願いいたします。

神戸のトンボ広場の記録

 リスアカネとミルンヤンマ  RONNIE  2018年8月30日(木) 22:57

8月も終わりになりました。
山のトンボも種類が変わってきています。
渓流の水が少なく、渇れかけています。

ミルンヤンマは多く見ましたが、メスが多かったです。
写真のメスは、残念ながら後翅の一部が破れて欠損しています。
成熟したミルンヤンマは美しいです。
メスの産卵を見かけましたが、カメラを構えたら逃げられてしまいました。

リスアカネも見ました。

カトリヤンマは残念ながら見つけることはできませんでした。
ここで見ることができたウチワヤンマやコオニヤンマやオニヤンマは、今日は見ることができませんでした。
オオシオカラトンボも数は減った印象ですが、まだまだたくさんいました。

以前はハネビロエゾトンボもよく見かけたのですが、今年は見当たりません。

 ミルンヤンマがいいですね  管理者  2018年9月1日(土) 7:14

ご投稿ありがとうございます.

二番目に表示されていたのでちょっと確認が遅れました.ミルンヤンマは幼虫を採集するとあちこちの渓流で捕れるトンボですが,いざその姿を探そうとすると意外としんどいトンボです.そちらにはたくさんいるところがあるようでうらやましい限りです.私の知っている産地では,必ずここに行けばというポイントがまだ見つかっていないので,発見は偶然に左右されています.

今年はコシボソヤンマ(写真)に出会うことができませんでした.水は十分にあったので,そのせいではないような気がしていますが,例の西日本豪雨が,ちょうど羽化期あるいはその直前あたりにあったので,その影響かもと思ったりもしています.

今日から9月です.いよいよトンボ観察も最後のパートになったようです.お互いよい発見ができますよう.

それでは失礼します.

神戸のトンボ広場の記録

 ??サナエ  umbr  2018年8月29日(水) 22:10

今晩は。どうもご無沙汰しておりました。じつは春から病気療養しておりまして、最近やっと動けるようになったところです。昆虫撮影のよい季節を逃がしてしまいましたが、まだ秋もあるのでこれからよろしくお願いします。
とは言ったものの、この暑さには人間も虫もまいりますね。

1枚目は何か食事中で、シオカラトンボよりひと回り大きいサナエトンボらしきヤツ。2枚目は同じトンボで食事が終わって手をさし出してみると素直に乗って来た。このフレンドリーさはウチワヤンマっぽいですがウチワがやたら小さいので疑問です、どうでしょう??

 タイワンウチワヤンマのメスです  管理者  2018年8月30日(木) 7:35

ご投稿ありがとうございます.

写真のトンボはタイワンウチワヤンマのメスです.ウチワヤンマ系のトンボは動くものに非常に敏感で,人の手に止まるのは驚きですね.おそらく撮影者がじっとしていたんでしょうね.

参考にタイワンウチワヤンマのメスの写真を載せておきました.

またよい情報をよろしく.

 国産ウチワヤンマ  umbr  2018年8月30日(木) 23:18

どうも有り難うございました。やはりウチワヤンマ(台湾産)でしたか。
ウチワヤンマにしては小さかったしサナエトンボやヤンマの仲間には尾の先が広がっているのがいるので「もしや!!}と思ったのですが・・・

手に停まる件ですが。すすんでトンボのほうから停まるのではなく、停まっているところの足元に指を持っていくとノソノソ歩いて乗ってきてくれます(事もある)。ウチワヤンマ類はこの確率が高いので「フレンドリー」と思ったわけです。

神戸のトンボ広場の記録

 オオシオカラトンボの餌 他  権兵衛  2018年8月25日(土) 22:45

続 トンボ歳時記 No.627. アオモンイトトンボのカニバリズム.2018.8.25.
衝撃的でした。

共食いではないですが、私にとって衝撃的な場面を目撃してしまいました。
オオシオカラトンボがオジロサナエを食っていました。
最後まで見届けなかったので、オジロサナエを食いきったオオシオカラトンボのメスのその後は分かりません。画像1と画像2

昨年の9月、静岡県の伊豆半島で、初めてネキトンボを見ました。
ネキトンボは知らないトンボで、ショウジョウトンボと思ってしまいましたが、産卵パターンがショウジョウトンボと違っていたので気になって調べました。
撮影した画像を頼りに、
神戸のトンボ/デジタルトンボ図鑑リスト/トンボ科/ ネキトンボ
https://www.odonata.jp/03imago/Libellulidae/Sympetrum/speciosum_speciosum/index.html
に、辿り着きました。
そして、<特記事項>に、「翅の基部がオレンジ色に着色しているトンボで,キトンボほど広がらない.胸側に太い黒条が1本ある.これらの特徴から他のアカネ属各種との区別は容易である」とあり、ネキトンボで納得できました。

ネキトンボは、野周りのフィールドでは見たことのないトンボで、近在にも明確な生息の情報がありません。
ところが8月4日に、未知のトンボを撮影。調べたら、「翅の基部がオレンジ色」、「胸側に太い黒条が1本ある」の特徴からネキトンボでした。
質問です。先ず、画像3と画像4は未熟なネキトンボで間違いないでしょうか。
それと、画像3のオスの腹端部が上方に反り返っているようですが、個体差なのでしょうか。
ご教示、よろしくお願いいたします。

ところで、画像4はアキアカネ達に混ざって、アキアカネの避暑地にいました。ヒト嫌いで、高い所に逃げてしまったので、変な角度からの画像になってしまいました。

別の目的もあったのですが、8月18日と本日、アキアカネの避暑地にネキトンボ探索に出かけたのですが姿を見ることはなかったです。
それどころか、本日はアキアカネの姿が消えてしまっていました。
8月18日までは、右見ても左を見ても、頭上を見てもアキアカネだらけ。そして、足を踏み出せばアキアカネが飛び立つ状態でした。
本日は残留部隊でしょうか、やっと3匹確認しただけでした。いたと思ってファインダを覗くとナツアカネ。
目立つのは、未熟なミヤマアカネ達とナツアカネだけでした。

この1週の間に、山ほどいたアキアカネは里へ降りていってしまったようです。ネキトンボはアキアカネに先駆けて里へ降りていってしまったのかも知れません。

明日は、暑そうですが、別のアキアカネの避暑地を覗いてみるつもりです。


 ネキトンボです  管理者  2018年8月26日(日) 20:30

ご投稿ありがとうございます.

写真のアカトンボは,ネキトンボです.色彩から未熟な個体で,この時期に出てくるとは,やはり二化している可能性が高いですね.オスの腹部が反っているのは特に個体差ではないと思います.たまたまそういう姿勢を取っているだけでしょう.

そちらはもうアキアカネが下山したのですね.こちらはまだ山の上にいるはずです.やはり少し早いようです.ネキトンボは羽化した池からあまり離れないトンボです.ですから,近くに発生池があると思われます.そして時期が来れば,その池に戻って繁殖行動を取るでしょう.山間部の,林につつまれた池に多く,その池に沈水植物または浮葉植物が茂っておれば生息可能性大です.高い木のてっぺんに止まるのが好きで,生息地周辺の高い木を見上げるようにして探せば結構見つかります.

オスは成熟すると鮮やかな赤色になりきれいです.

そちらはミヤマアカネが目立つとのこと,兵庫県は非常に数を減らしてしまっています.特定の生息場所以外では,ぽつんと1頭だけ止まっていると行った観察が多いです.

それでは失礼します

 別のアキアカネの避暑地の探訪  権兵衛  2018年8月27日(月) 23:39

ネキトンボ、ご教示をありがとうございます。
「山間部の、林につつまれた池」探しの課題ができてしまいました。どうせなら、伊豆半島で見てきた、鮮やかな赤色のネキトンボと同様な個体を当地でも観てみたいです。

ミヤマアカネですが、兎に角、目立ちます。平地でも、山地のアキアカネの避暑地でも当たり前のようにいます。
山地のミヤマアカネなどは、陣取りで、オジロサナエをいじめています。
平地の河川沿いでは、避暑帰りのアキアカネの集結に先駆けて、ミヤマアカネの大集団が現れます。
今のところ、何処にでもいるトンボです。

それよりも、望み薄ですが、マイコアカネを見てみたいです。小型のアカネ属はヒメアカネとマユタテアカネはいますが、マイコアカネは絶滅の方向のようです。

ところで、昨日も別のアキアカネの避暑地を覗いてきました。
徐々に降りているのでしょうか、8月上旬に比べると1/3か1/4程度しかいませんでした。
ちょうど、野周りの林縁に潜み始める頃なので、時期的に符合しているようです。
8月上旬にオニヤンマの♀探しの♂の休憩所で弁当休みをしました。その時はアキアカネに囲まれて休みました。枝に陣取れず、岩にとまるアキアカネで足の踏み場所、手のつき場所のないような状態でした。
昨日は、岩にとまるアキアカネはなく、枝なども空席が目立ち、眼前の5匹に見られながらの弁当でした。

昨日の画像を4枚貼っておきます。
オナガサナエ。一昨日は♂1でしたが、まだ降りていない♂2、♀1を見てきました。
オニヤンマ♂は、蒸し暑さで疲れ気味だったのか、あちこちで休んでいました。
ノシメトンボの腹部挙上姿勢は、腹端部をぴたりと太陽に向けていました。これは、私自身の影で確認しました。
それなりに色付いてきたミヤマアカネもいたので撮ってきました。

観光旅行なので時間の制約が大きいですが、9月上旬は千葉県に行くので未知のトンボとの出遭いを期待しています。

神戸のトンボ広場の記録

   toranosanta  2018年8月17日(金) 0:58

三田市でヒメアカネ♂の未熟を写しましたが、後でよく見ると頭の胸部に対する角度が今まで見たことの無いような状態で、さらによく見ると前足で頭を押さえていることがわかりました。前足の使い方にまた驚きました。別の1枚も前足で頭を押さえています。こんな前足の使い方もあったのですね。

 複眼などを掃除しているのだと思います  管理者  2018年8月17日(金) 7:46

ご投稿ありがとうございます.

前肢を使ったこういった仕草はよく見られます.おそらく複眼や頭を掃除しているのだと思います.写真のように首を90度くらい回転させていることもありますね.腹部をくねらせて翅で掃除するような仕草も見ることがあります.汚れを落としているのかもしれません.

添付写真はオオシオカラトンボの顔面清掃です.

それでは.

神戸のトンボ広場の記録

 ミヤマサナエ  木佐浩之  2018年8月11日(土) 18:45

管理人様 こんばんは。
ちょっとご無沙汰していましたが、引き続きよろしくお願いいたします。
画像は徳島県の山間部で撮影したものです。
どちらもミヤマサナエと思いますが、腹部の先の黄紋は1つの場合と2つの場合があるのですね。
ちょっと気になったので投稿させて頂きました。

 確かに変異があるのですね  管理者  2018年8月12日(日) 8:17

ご投稿ありがとうございます.

ミヤマサナエは兵庫県では見つけにくいサナエトンボで,毎年ほとんど空振りに終わっています.四国では割合よく見つかっているようですね.写真のトンボは間違いなくミヤマサナエです,ミヤマサナエのオスは尾部付属器が他と異なる特徴的な形態をしていますので,すぐに分かります(写真).

またよい情報をお寄せください.

それでは失礼します.

   木佐浩之  2018年8月12日(日) 22:01

管理者様、ご確認ありがとうございます。
私は腹部背面に黄色いスジが走っていることから判断しましたが、
トンボは腹端が識別ポイントとなる場合が多いようですね。
しかし、一般的に複眼にピントを合わせますので腹端が分かりにくいです。
観賞用と識別用の2パターンで撮っておいた方が良いですね。

神戸のトンボ広場の記録

 同定お願いします。  RONNIE  2018年8月10日(金) 21:21

マユタテアカネ(オス)でしょうか。
2枚は同じトンボ。
もう1枚は、未熟な個体と思いますが、いかがでしょうか。
今日、近くの山で撮りました。

 マユタテアカネです  管理者  2018年8月11日(土) 9:10

写真のトンボはすべてマユタテアカネです.顔面に眉斑があること,胸側の黒斑,尾部付属器が跳ね上がっていることから判断できます.

尾部付属器が跳ね上がっているアカネ属は,他に,マイコアカネとコノシメトンボがあります.これらとは,マイコアカネが胸側の黒斑の特徴で,コノシメトンボは翅端の褐色斑で区別できます.

これらの区別点を添付しました.

それでは.

 ありがとうございました。  RONNIE  2018年8月11日(土) 10:03

10日に山に行くと、一段と水が減っており、心配になりました。

先生の「モノグラフ:アカトンボ」を拝見させていただきました。
大変勉強になります。

今回もありがとうございました。

神戸のトンボ広場の記録

 腹部拳上姿勢をする・しないトンボの違いは何処にあるのですか  toranosanta  2018年8月6日(月) 0:13

今の時期三田市付近ではショウジョウトンボが未熟も入り混じって多数飛翔しています。静止時間がある程度経過するとだんだん腹部拳上姿勢をするものが出現し、角度が90度に近くなっていくように見えます。ところがシオカラトンボで腹部拳上姿勢をとっているものを見たことがありません。暑さ対策でこの姿勢をとっているなら、元々変温動物のトンボにも基礎体温のようなものに違いがあっての事なのでしょうか。写真はすべて同じ場所・日時に撮影したものです。

 トンボの体温調節  管理者  2018年8月6日(月) 7:27

ご投稿ありがとうございます.

トンボの腹部挙上姿勢は暑さをしのぐためというのは多分間違いないことです.ただ腹部挙上姿勢だけが暑さ対策ではないということにも注意を向けてください.腹部を下げる姿勢も同様の効果があります(写真1).またこれはまだ確かめられたわけではありませんが,一説によると,シオカラトンボ属腹部表面の白粉が体温上昇防止に一役買っているという考え方もあるようです.この白粉は紫外線を反射しているらしいのですが,熱線である赤外線については証拠はありません.また,翅の基部に濃い部分のあるコシアキトンボでは.それを傘のようにして胸部や腹部を陰にしているという観察もあります.もっと単純にときどき日陰に入るというのもあるようです.私の観察では,ヒヌマイトトンボは日中日向で活動していますが,止まり場所の日陰側に止まる傾向があります(写真2).

この35度を超える毎日でも,シオカラトンボは日向で活動していますね.シオカラトンボにも当然体温調節は必要です.腹部挙上姿勢を示さないなら,どうやってそれを行っているのか,貴兄のおっしゃるように耐高温性があるのか,それとも別の方法をとっているのか,事実から観察を深めていくとその秘密が分かるかもしれません.良い着眼をお持ちですので,これから答を探していくのが醍醐味だと思います.「シオカラトンボはどうやって体温調節をやっているのか?」

答をはぐらかしたような感じですが,まだまだトンボ各種については答が見つかっていないことがたくさんあるということですね.私もそうですが,疑問を持ちながら観察を続けていくところに楽しみがあるということで,今後もトンボとつき合っていってください.

それでは.