6月29日、6月22日にはなかったオニヤンマの羽化殻が目に付きました。 この一週間の間に羽化が始まったのでしょう。数えてみると8個ほどありました。 その後、8月1日まで羽化殻を回収しました。 8月1日時点では草の勢いが強くなってしまったので発見は困難を極めました。 同一箇所ですが、流れに沿って延べ100m程の範囲でした。
早い時刻に覗いてみれば羽化途中の姿が見られたのでしょうが、いつも時刻が遅かったので羽化直後のまだ飛ばないオスだけしか見ることができませんでした。
画像1、2 いつまでも飛ばない♂。左の複眼が窪んでいました。 右脇に羽化殻があったので、この個体のものと思っていましたが、回収したら♀のものでした。 何処からか飛んできたと推測できます。この個体のものの確証はないですが、数メートル離れた草で♂の羽化殻を2個回収しました。 果たして、この♂に何があったのでしょうか。可能性でも構いませんのでご教示をお願いいたします。
画像3 のんきな♂。何時頃羽化したのかは不明ですが11時台でも葉裏にとまっていました。12時半頃に覗くと飛び立った後のようで姿はありませんでした。10センチほど離れた草に羽化殻がありました(3ページ目の画像2)。 このようなのんきな♂(個体)もよくいるのでしょうか。
画像4 不運な♂。7月26日以降に羽化を始めたと思われます。目撃できた最後の羽化殻(?)です。 果たして、羽化途中に何があったのでしょうか。可能性でも構いませんのでご教示をお願いいたします。
画像と質問、次に続きます。 |
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オニヤンマの羽化姿勢 権兵衛 2018年9月7日(金) 22:35 |
画像1 コンクリの上で水平に。 画像2 草の葉裏で海老反りに。 画像3 垂直壁で胸部を反らせて。 画像4 草の葉表でそれなりに。
画像、次に続きます。 |
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オニヤンマの羽化姿勢 他 権兵衛 2018年9月7日(金) 22:37 |
画像1 草の葉表で、腹部をやや反らせて。 画像2 草の葉裏にぶら下がり。 画像3 垂直壁でそれなりに。 画像4 つかまっているだけで疲れそうな姿勢。これは適切な表現が思い浮かばなかったです。 羽化殻を観察した限りでは羽化時の姿勢が8パターンありました。オニヤンマの羽化姿勢はこんなに多様なのでしょうか。
それと、画像4の赤色矢印の指す突起状のものは何でしょうか。 以上、よろしくお願いいたします。
本日、お遣いに出かけたら、街中に色付いたアキアカネ♂がいました。 |
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オニヤンマ 管理者 2018年9月9日(日) 9:49 |
ご投稿ありがとうございます.
(1) 複眼のへこみ,羽化失敗について 複眼がへこむことは,正常な状態ではありませんから,何かの外力がかかったということでしょう.その外力を何によって受けたかは,まったく分かりません.羽化途中で落ちたのか,飛ぼうとして何かに当たったのか,想像の域を出ませんね. 羽化失敗はよくあることで,これも理由は分かりません.栄養不足,乾燥のしすぎなどが指摘されることはあります.
(2) 羽化の多様性について 羽化姿勢をいう場合,羽化殻の位置だけではものを言うことはできません.特に羽化の支持物が葉のように柔らかい場合はそうです.それは羽化途中は,オニヤンマの体重がかかっていて,葉がしなってしまいるからです.羽化後は羽化殻だけになるのでその「しなり」はなくなり元に戻ります.9枚目の写真などは羽化殻が水平になっていますが,羽化しているときはかなり下方にしなっていると思います. そういう意味で面白いのは5枚目の写真です.コンクリートはしなりませんから,そこで羽化していたとなると,これはちょっと普通ではあり得ないことです.羽化殻が落ちたり,風で飛ばされたりして落ちていたと考えるのが普通でしょう. オニヤンマの羽化姿勢は,倒垂型で,腹部や翅は重力の方向に伸びていきますから,それさえ確保できれば「羽化殻の」多少の位置の違いや止まり所の違いはあっても問題はありません.その場でいちばん安定したところを幼虫はさがして,定位しているのでしょうね.
(3) 矢印の構造物 これは何か私にも分かりません.また幼虫を採ったときに観察してみることにします.
台風の連発,その後の長雨,ここのところトンボを見に行くことができません.特に今が旬のナニワトンボやリスアカネといった,池の水が減ったところで見られるトンボが,池が満水状態のために観察できなくなりそうです.
それでは失礼します. |
謎 5枚目の写真 権兵衛 2018年9月9日(日) 23:51 |
オニヤンマの件、ご教示をありがとうございます。 (1) 複眼のへこみ,羽化失敗について は、そうなる前の状態を見ていた訳ではないので、どのようなアクシデントがあったのかなどは、確かに想像の域を出ないですね。 でも、機会があれば、アクシデントに遭う過程を観察してみたいと思いました。
(2) 羽化の多様性について オニヤンマの羽化姿勢は倒垂型でしたね。確かに、柔らかい葉などはオニヤンマの体重が解放されれば戻りますね。軽い羽化殻だけの状態を見てしまったので考察不足でした。
しかし、5枚目の写真だけは謎が残ります。古い消波ブロックの上なのですが、踏み潰された大きめな羽化殻があるのに気付き、探したところ5枚目の写真のものを見つけました。 草や垂直壁の羽化殻と同様に慎重にはがしたのを憶えています。はがしたときの感触が、落ちていた・乗っていたものとは違いました。 謎解きは来年以降の課題にしたいと思います。現場を押さえて証拠画像が撮れればよいのですが。
(3) 矢印の構造物 泥が付いていなかったので、突起状のものに気付き気になりました。 今気付いたのですが、11枚目にも写っていました。
色々とありがとうございました。
昨日、所用の帰路に覗いてみました。 暗い曇天で時々パラパラとしていたのですが未練があり覗いてみたのですが、一服する間もなく、ミヤマアカネの連結産卵が目に付いてしまいました。最後は単独産卵(警護付き)になりました。 連結も単独もめまぐるしく移動するのでピントが追いつきませんでした。 メスが去った後はオスが別のメスを待っているように水際に待機しました。
オオブタクサが大きくなってきたので先が心配です。ヒガンバナが終わる頃はオオブタクサ林になりそうです。
台風時の大水の痕なのでしょうか、流れの中に砂が堆積してオニヤンマのメスが好みそうな環境があちこちに出来ていました。 浅くもない所で、どのように産卵するのか気になっていたのですが、なるほどと思いました。 オスがしきりにメス探しをしていましたが、今にも本降りになりそうな雲が近付いていたので観察は諦めました。 |
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