トンボノート
No.943. オツネントンボ繁殖活動開始.2024.3.30.

昨日,朝のうちは雨が降ったりしていましたが,午後から晴れてきて気温がぐっと上がりました.今日は黄砂のせいか.空がうす煙で濁っているような色をしていました.ただし天気は晴れ.桜があちこちで開き始めていました.セーターが暑く感じるような気温で,初めてセーターを脱いでトンボ観察に出かけました.


▲桜が開き始めた.暖かい昼間でした.

観察地は,この何回かオツネントンボを見に出かけているところです.まずはいつも観察している草地をのぞきました.しかしトンボは全く見かけずでした.池に出ているかもしれません.急いで池の方に移動しました.最初はトンボの姿を見つけられませんでしたが,突然,3頭のオツネントンボのオスが池岸の草むらから飛び出し,バトルを始めました.いました.池に出て活動を始めています.


▲池面で飛び回っていたオツネントンボのオス.

よく探すと,あちこちに止まっているオスの姿が観察できました.時刻は11:15くらいです.産卵はしていないか目を凝らしましたが,見つかりません.


▲よく見るとあちこちにオスがいた.複眼濃背面に青いスポットが出ている.

タンデムのペアが飛び出しました.産卵しているようです.ただ,敏感で,私の動きを感じるとすぐに飛び立ち,池の真ん中の方に飛んでいって姿をくらまします.たくさん産卵しているときには,個々のペアはかなり大胆になるのですが,1ペアだけだとやはり警戒心を解かないようです.時間が経つと,少しずつペアの数が増えてきました.こうなると警戒心が緩みます.


▲水面に浮かぶカンガレイの枯れ茎に産卵するペア.


▲あちこちで産卵するオツネントンボのペアたち.

全部で10ペア足らずが産卵していたように思えます.またあぶれているオスは20頭以上はいたはずです.結局,池の近くの休息場所に徐々に集まって,一斉に産卵を開始すると言う仮説はうまく証明できませんでした.3日前,彼らはどこにいたんでしょうね.謎は深まるばかりです.

ということで,いよいよ私のトンボシーズンが本格的に始まりました.今年もできるだけたくさんの兵庫県のトンボたちに出会えるよう頑張るつもりです.

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今日出会ったトンボ
No.01.オツネントンボ.オス・メス,産卵