トンボノート
No.903. 春のトンボの出現状況.2023.5.4.

今日は兵庫県は北から南まで晴れ.兵庫北部へ春のトンボの出現状況を見に行きました.最初に見に行ったのはホンサナエです.今年の状況はどうでしょうか.現地に入ると,オスが4頭ほど飛び回り,追いかけ合いをしていました.まだ出始めという感じで,あと数日で最盛期に入りそうです.


▲ホンサナエのオス.まだわかそうな感じがする.


▲これは少し離れたより上流部で見つけたホンサナエのオスである.

ホンサナエが確認できたので移動しました.そこでまず最初に出会ったのがクロスジギンヤンマ.メスで産卵をしているところに出くわしました.


▲流れがよどんだ小さな水たまりで産卵するクロスジギンヤンマ.

クロスジギンヤンマは,前回来たときにも姿を見ました.もう翅が破れており,結構活動を重ねたメスのようです.

続いて移動しました.途中の湿地ではシオヤトンボが活動していました.前回より少し数が減ったように思います.池ではトラフトンボ,ヨツボシトンボ,コサナエ,オオイトトンボ,ホソミオツネントンボ,シオカラトンボなどが活動をしていました.


▲シオヤトンボのオス.十分成熟した壮年期といった感じ.


▲湿地の横の草原には未熟なハラビロトンボがいた.


▲ムカシヤンマも飛び出した.未熟なメスである.


▲池ではコサナエが産卵していた.珍しく飛び散る卵が写っている.


▲シオカラトンボがオスの警護なしで単独産卵していた.


▲オオイトトンボが成熟し,繁殖活動を始めていた.


▲ホソミオツネントンボはまだたくさん繁殖活動をしていた.今が最盛期!


▲ホソミイトトンボの交尾.今年はホソミイトトンボをほとんど見ない.

池から流れの方に移動しました.流れではニホンカワトンボが繁殖活動の最盛期を迎えており,もうあちこちで闘争を繰り広げていました.ちょうどお昼頃だったので,産卵も始まっていました.


▲2頭のメスをなわばりで産卵させているオス.


▲ニホンカワトンボは産卵基質として朽ち木が好きだが,水草に産卵している.

今日はこれ以外には,クロイトトンボ,ヤマサナエ,アサヒナカワトンボがいて,13種と出会いました.春のトンボたちは順調に出てきているようです.

最後にダビドサナエを探しに行きましたが空振りでした.最近本当にダビドサナエの姿を見なくなりました.昔はちょっと川の上流に入ると止まっていたものでしたが...一度本気で探しに行きたいと思います.