トンボノート
No.895. ホソミイトトンボを探しに行った.2023.4.13.

オツネントンボ,ホソミオツネントンボと,成虫越冬種の2種には出会いましたが,どういうわけかホソミイトトンボに出会えません.そこで今日はホソミイトトンボを探すことを第一目的としながら,他のイトトンボ類,アオモンイトトンボやクロイトトンボを探しに行きました.

まずはアオモンイトトンボから見に行きました.しかし,アジアイトトンボはたくさん飛んでいて,メスはもう体が緑色をしている個体もいるほどでしたが,アオモンイトトンボの姿は見かけませんでした.かわりにクロイトトンボがぼちぼち羽化を始めていました.


▲クロイトトンボのオス.粉を吹く前のクロイトトンボはコントラストよく美しい.


▲アジアイトトンボはたくさんいた.オス(上),未熟メス(中),成熟メス(下)

ここにはホソミイトトンボは見られませんでしたので,次の池に行くことにしました.そこでは,オツネントンボが3頭,ホソミイトトンボが2頭,アジアイトトンボが1頭活動していました.今年はオツネントンボによく出会います.年によって違うんですかね.


▲やっと出会ったホソミイトトンボ.


▲オツネントンボの産卵.

これ以外にもう一つ池をのぞいてみましたが,クロイトトンボが1頭飛び立っただけでした.昨年もよく嘆いていましたが,私の例年の観察地ではイトトンボ類が少ないです.

さて,お昼が近くなりました.未熟なコサナエ属が飛び交う姿を見て春を感じようと,例年3種がたくさん飛ぶポイントへ行ってみました.今日羽化したばかりの個体からこの数日間に羽化した個体まで,たくさんのコサナエ属のトンボがひらひら飛び交っていました.春ですね.しかしどういうわけか今日は全部タベサナエでした.木の上,草の中,地面と私が歩くと飛び立っていきます.全部で20頭以上いたでしょうか.


▲飛んでは止まる未熟なタベサナエたち.

湿地状の水たまりで羽化したのでしょうか.特定の場所にかたまっていました.あと10日もすれば繁殖活動が盛んに行われるでしょう.それにしても,フタスジサナエとオグマサナエは見なかったです.

今日はまだ4月13日.年によってはトンボ観察を始めていない時期でもありますが,すでに10種類のトンボに出会っています.そろそろまた川へ行かねばなりませんね.