トンボノート
No.764. 天気の良さにつられて.2020.10.27.

しばらく休息すると言った舌の根も乾かないうちに,全県的に快晴の予報.秋にこんないい天気の日は少ないので,今年最後の兵庫北部へトンボを見に行ってきました.オオアオイトトンボ探しと,飛来種探しです.ただ,飛来種は今年はほとんど見つかっていないという情報があって,あまり期待はできません.

▲アキアカネの交尾.

もう一つ,アキアカネがタンデムで上空を飛ぶのを見たかったので,それに時間を合わせて現地へ行きました.しかしあまり晴れたときには,朝のうち霧が出やすいのが難点です.案の定いちばん飛びそうな9:30頃,霧が出ていて,気温は10度状態でした.晴れすぎるのも問題です.アキアカネは11:00頃産卵をしているのを見ましたが,例年に比べて非常に数が少なかったです.もう時期的に遅かったのでしょうか.

▲ナツアカネ

アキアカネに混じって止まっていたのがナツアカネでした.これも数はあまりいません.そして秋が深くなるとよく飛ぶのがキトンボです.3頭見かけました.あと,アオイトトンボが数頭飛んでいました.



▲キトンボのオス.

昨年,一昨年は,種類は同じようなものでしたが,まだ10月の下旬には,個体数はそれなりに多かったです.今年はどのトンボもとても数が少ないのが気になりました.飛来種はいなくて,オオアオイトトンボもまったく姿を見ませんでした.まあ,秋晴れのもと,散歩がてらという気負わない観察でしたので,気分はよかったです.

帰りに15:00を過ぎた時刻に,南部のオオアオイトトンボを見に行きました.しかしゼロ状態.オオアオイトトンボに苦労するなんていうのは,以前は考えられませんでした.どうしてこんなにトンボの数が少ないのでしょうね.ごくごく限られたところにだけしか群れていないというのが今年の感想です.