トンボノート
No.751. ナニワトンボの観察.2020.9.21.

そろそろアカトンボの季節です.早くから活動を始めるのが,ナニワトンボとリスアカネ.いずれも夏の終わりには活動を始めています.今日は快晴のお彼岸,ナニワトンボ観察には最適の日です.朝9:00過ぎ,昨年の池に行ってみました.ところが,ナニワトンボは1頭だけしか見つかりません.今年は少ないのか,と近所の池にも行ってみましたが,やはりまったく姿がありません.まあ,1頭でもいないよりはいいと,もとの池に戻って,池の周辺を探索してみました.すると,樹木の高いところに止まっているオスたちを見つけました.

▲比較的高い位置に止まっているナニワトンボのオス.

全部で5,6頭のオスを見つけましたので,ひと安心とここに陣取りました.しかしなかなかナニワトンボの活動は活発になりません.例年ですと10:30ぐらいからぼちぼち産卵個体が見られるのですが,まったく動きがありません.11:00ごろマユタテアカネだけが産卵をしていました.11:30ぐらいになると,あちらこちらにナニワトンボのオスが樹木から降りてきました.全部で10頭以上はいました.しかし産卵にはやってきません.まあ暇なので,オスと戯れました.







▲池の低いところへ降りてきて活動をしているナニワトンボのオスたち.

12:00に,メスが単独で入ってきましたが,すぐに姿を消しました.メスがやって来たのに気をよくしてさらに待ちました.12:30ごろ連結のペアが産卵に入ってきました.今日はビデオで撮る予定です.しかしなんと,録画ボタンを押し忘れて,撮ったつもりになっていました.ときどきやるポカです.3時間待ってのあげくなので,かなり落胆しましたが,もう一ペア来ることを期待して待ち続けました.13:00少し前,もう一ペアが産卵に入ってきました.今度は録画ボタンをしっかりと押して撮影にのぞみました.

ナニワトンボといえば,いっしょにいるのがリスアカネ.リスアカネも3ペアほど産卵にやって来ました.今日はリスアカネのビデオはひとまずお蔵入りです.

▲リスアカネが意外と少ないように思えた.

例年ですと,11:00台にいちばん産卵個体が多いのですが,今日は午後に入ってから産卵にやって来ました.快晴の日はこんな感じになるのでしょうか? 今までの経験とは少し違う行動だと思いました.