トンボノート
No.749. オオルリボシヤンマ.2020.9.15.

タカネトンボを見に行こうと考えて出かけましたが,タカネトンボはもう遅いようで,代わりにオオルリボシヤンマがたくさん産卵にやって来ていました.

▲産卵するオオルリボシヤンマのメス.

現地に到着したのは13:00頃でしたが,そのときすでに3頭のメスと,1頭のオスが池に入っていました.初めのうちはメスは敏感に私に反応し,少し動いただけで飛び上がってホバリングする状態でした.オオルリボシヤンマの産卵の観察は,じっと待つこと,これが一番です.今日はビデオを持っていきましたので,邪魔者がなくて光線の加減のいいところに出てくるのを待つしかありません.ようやく14:30を過ぎたころ,日向の至近距離で産卵する個体が出てきてくれました.







▲産卵を続けるオオルリボシヤンマのメスたち.

オスは,メスを見つけることが多いのですが,いつも通り追いかけるだけで,交尾態になることはありません.メスは腹部を下に曲げて,交尾拒否のサインを送っていました.そんなときオスが木の幹にペタッと止まりました.オオルリボシヤンマはこの止まり方を結構するのですね.

▲木の幹にとまって休息するオオルリボシヤンマのオス.

日陰で産卵する個体は結構多く,今日はメスが最終的には5,6頭出てきていました.15:00を過ぎたあたりからさらに数が増えたように思います.以前兵庫の北部で観察したときも,日没前にたくさん産卵していました.

▲日陰で産卵するオオルリボシヤンマのメス.

この日撮影したオオルリボシヤンマのビデオです.ただただ産卵するだけのビデオですが,背景音に,ミンミンゼミやツクツクボウシ,小鳥たちのさえずりが入っており,環境ビデオ的です(笑).なお,YouTube限定公開を一般公開に変更しました.

オオルリボシヤンマ以外には,オオシオカラトンボ,オオアオイトトンボ,モノサシトンボ,そして,ネキトンボが産卵していました.

▲ネキトンボのオス.