トンボノート
No.742. チョウトンボがいっぱい.2020.7.18.

今年はコフキトンボが多いので,今日もちょっとのぞいてみました.コフキトンボはまだまだ羽化が続いているようで,今日は未熟な個体が止まっていました.一方で,老熟しきった個体もいました.

▲羽化して間もないコフキトンボのメス.
▲老熟しきったコフキトンボのメス.

例によってウチワヤンマの数も多く,着いた途端に交尾態で飛んでいるのを見ました.しかし産卵はどこでやっているのか不明.ウスバキトンボも顔を出し,タイワンウチワヤンマがついに現れました.ウチワヤンマより小型ですが,こちらの方が競争に強いような感じです.ウチワヤンマの数が減り始めるかも知れません.先日12日,ウチワヤンマとタイワンウチワヤンマの羽化殻が一緒についていたのですが,入れ替わりの季節が来たのかも.

▲ウチワヤンマの交尾態.もう機能上の交尾は終わって,姿勢は産卵場所探索モード.
▲ついにタイワンウチワヤンマが顔を出した.真夏の季節がやって来たようだ.
▲ウスバキトンボも数が増え始めたように思える.

ということで,この池は今日はちょっとだけ.もう一つの池にチョウトンボを見に行くことにしました.チョウトンボはうじゃうじゃ飛んでいました.このトンボ,見ている分には,金属光沢がキラキラ光ってきれいのですが,写真に撮ると,なんかその美しさがうまく写りません.どうやって撮ればいいのでしょうね.

▲なんとか,金属光沢のいい感じが出た一枚.

やはりISO100で撮れば,輝きの感じが出るようです.飛んでいるときはISO800ぐらいに上げているので,微妙に色がくすむのかも知れません.チョウトンボはあちこちで産卵交尾を繰り返していました.数が何しろ多いので,オスたちは,追尾,メスの追跡・取り合い,交尾と,あちこちで大騒ぎしています.

▲オスと同色型のメスとの交尾.オスメスとも先端にノシメ斑的な斑紋がある.
▲交尾を解いた瞬間.

メスは産卵を始めますが,もう,オスに追われてとてもじゃないけど落ち着いてなどという話になりません.でも,これが本来の姿なのでしょうね.

てな感じで,観察を終えて帰宅しました.そうそう,イトトンボが少ないと嘆いていますが,この池にはアオモンイトトンボがいました.植生が豊かでないとダメなのでしょうね.今日の池はハスがびっしりと茂っていました.

▲チョウトンボはハスの池に多い?
▲チクゴスズメノヒエの間にいたアオモンイトトンボ.