続 トンボ歳時記
No.570. 源流域にはまだ春は来ていなかった.2018.4.22.

早春のサナエトンボ,コサナエ属は4種とも羽化を確認できました.今日は源流域へ,ダビドサナエの羽化を見に行きました.

▲今日の観察地.日当たりの良い源流域である.

流れに沿って歩き,羽化殻などを探してみました.すると,幼虫が1頭,石の上を歩いているのを見つけました.羽化するかとも思いましたが,しばらくするよ再び水の中へ帰って行きました.これ,一体どういう行動なのでしょうね? 写真で種名を確認すると,ヒメクロサナエであることが判明しました.

▲石の上を歩いていたヒメクロサナエの幼虫.決してやらせではありませんヨ.

▲しばらくして,水の中へ帰って行くヒメクロサナエの幼虫.

ヒメクロサナエだとすると,まだ羽化にはちょっと早いかもしれませんね.以前にこの場所近くで,ヒメクロサナエの処女飛行個体を見つけたことがあります.それが5月23日でしたから,まだ1ヶ月も先のことになります.

その後もかなり探しましたが,ダビドサナエの方は成果なしでした.カワトンボ類の姿もなく,まだこの源流には春は来ていないようでした.ここは標高が500mを超えていて,まだ水温が結構冷たいのかもしれません.長靴を通して水の冷たさが伝わってきました.ということで,ちょっとだけ幼虫すくいをやってみたところ,ダビドサナエが採れました.翅芽は膨らんでいるものの,まだ羽化するほどパンパン状態ではありません.あと1週間以上はかかりそうです.

▲ダビドサナエの幼虫.採集して撮影した.

あと,ムカシトンボの羽化を見に行きましたが,源流域が数年前の山津波で激しく荒れていました.コンクリート張りの改修も行われていて,なんか,だんだんといい場所がなくなっていきますね.ここでは探そうという気が起きませんでした.またムカシトンボは別の場所へ行って探すことにしたいです.