トンボ観察記
No.558. 林内で休息するトンボたち.2017.8.2.

今日も林内で休息するトンボを観察に出かけました.この時期は大型のヤンマ類が出現するのですが,だいたいが高所を飛んだり,夕方に飛んだりで,写真にはしにくい相手です.暑い昼間,林内や林縁で休むトンボをねらうのが,こちらも涼しくていい感じです.ただ,こういう観察には当たりはずれがあるので,うまくいくことを祈るよりほかありません.


▲オニヤンマのオス.かなり低いところに止まっていた.


▲オニヤンマのメス.まだ腹部は平たく,完全に成熟していないように見える.

最初のヤンマはオニヤンマ.この時期は盛んに道路上などで摂食する時期ですが,午後になると止まり始めます.オスをよく見かけますが,林ではメスも休息しています.


▲エゾトンボのオス.完全にぶら下がらずにややつっぱた感じの角度を保っている.


▲エゾトンボのメス.完全に休息しているようで,1時間ほど同じ個所に止まっていた.

次はエゾトンボ.エゾトンボというのは,9月頃になるとよく湿地の上を飛んだりしていますが,林で休んでいる個体を見ることはあまりない感じです.今日はついていて,メスが休息しているのを見つけました.やや高いところでしたけれど…


▲林内で休息するミルンヤンマのオス.結構低いところに止まる.

▲ミルンヤンマオスの複眼.ツートンカラーになっていて,成熟が進んでいる.

最後がミルンヤンマ.今日は結構個体が観察できましたが,林内や林縁を飛び回っているようで,同じ個体を撮影している可能性があります.複眼がツートンカラーになっており,成熟してきた感があります.ミルンヤンマの複眼のツートンカラーは上側が水色,下側が緑色になっていて,夏の山と海を連想させます.なんて洒落たことを考えているのは私だけでしょうねぇ.


▲ミルンヤンマオスの複眼と同じイメージがある夏の山と海.

一方のメスはまだ水色が十分出ていないような感じです.


▲ミルンヤンマのメス.今日は高いところばかりに止まっていた.

こちらも,オスとメスの両方を観察することができました.こうなってくると,ヤブヤンマやネアカヨシヤンマも観察したくなってきます.次回はそちらの方に行ってみようかと考えています.