新 トンボ歳時記
No.456. 春のトンボたち.2014.5.11.

昨日はよい天気でしたが,所用があって,トンボ観察はお休みしました.今日も晴天.今日はこの時期が旬であるタベサナエの産卵を見に行くことにしました.ま,結果は残念ながら見ることができませんでした.1頭だけメスが入ったのですが,オスにすぐに持っていかれてしまいました.

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タベサナエを待っているとき,足元で羽化しているクロスジギンヤンマを見つけました.1時間ぐらい全然気づきませんでした.よく見ると,全部で3頭のオスの羽化が見られました.遠くのほうでも処女飛行に飛び立った個体があったので,合計4頭の羽化です.オスが飛び回ったり,メスも産卵に入っていましたので,クロスジギンヤンマも結構羽化時期が長く続いているようです.

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ということで成果もなく,仕方なく昼からは,そのあたりにいるトンボたちを観察しました.小川ではニホンカワトンボがあちこち追いかけあいしながら,元気に繁殖活動をしていました.

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ニホンカワトンボが産卵していないかと探していますと,ムカシヤンマの羽化直後の個体と思われるものが飛び上がり,樹上に止まりました.

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トンボたちはたくさんいたのですが,オスが飛び回っているばかりで,今日はあまり写真は撮りませんでした.道端のトンボたちの姿は,ビデオをご覧ください.




 よく晴れた春の午前.春の小さなサナエトンボをはじめとして,トンボたちはたくさんいました.でもどういうわけか,産卵するメスたちには出会えませんでした.ここのところ晴天続きで,産卵意欲のあったメスたちは,きっともう産卵を済ませてしまったからでしょう.いわゆる,産卵を見るなら雨上がりの晴れですね.
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